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A side
莉犬さんに引っ張られて、首輪を買うことになった。
莉犬さんが買ってくれて、ヒート期間が終わったら届けに来てくれるらしい。
メンバーの皆さんを嫌がる様に避けてしまったのに、莉犬さんは優しかった。
私が持っている劣等感に似た物を莉犬さんも持っていて、少し安心した。
自分と母親以外のオメガに初めて会ったから。
それでも、さっきみたいに自分のことを話す気にはならなかった。
り「じゃ。俺は戻るね。」
さっき怒った様に離れてしまったし、顔を出した方がいいのかな、と悩む。
り「行かなくていいよ。俺が少し話しておくから。ヒート期間辛いもんね。休める時に休んでおきな。」
くしゃくしゃと頭を撫でてくれた莉犬さんの手は、大きくて、にぃにみたいで安心した。
「ありがとう…ございます。」
り「ん。あとさ、さとちゃんのことも、許してあげて?意地悪したかもしれないけど、怖い奴じゃないよ。」
「それは…。」
そんなことわかってる。
どこかで思ってた。
2人きりの部屋で、無理やりでも襲って、番にすることだってできたのに、してこなかった。
それに、にぃにの友達だ。
100%悪い人なわけない。
わかってはいても、返事はしなかった。
り「いいやつだよ。さとちゃんは。」
そう言って莉犬さんは部屋を出ていった。
開けられた扉の隙間から、彼を探してしまった事実は、みてみぬふりをした。
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夢花(プロフ) - フェロモン怖ぁ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル (2021年4月11日 23時) (レス) id: 78d9e81099 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - りんさん» 確認ありがとうございます。私のわがままを押し付けるような形で申し訳ありません。ぜひ、ログインされました際にはご期待に添えていればなと願います。いただいたお時間無駄にしないよう少しでも楽しんでいただけたら幸いです。ありがとうございます。 (2021年4月11日 9時) (レス) id: 01cd285b43 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 読ませて、いただきました。ご丁寧に有難うございます!ログインしてみようかなと考えています。他の作品も楽しみにしています!これからも、頑張ってください。m(_ _)m (2021年4月9日 1時) (レス) id: 8208016f57 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - まっちゃさん» お手数をおかけしてしまいまして申し訳ありません。私自身がまだあまりうらツクのシステムを理解しきれておりません故…。ページに入れた際には楽しんでいただけたら幸いです! (2021年4月8日 22時) (レス) id: 01cd285b43 (このIDを非表示/違反報告)
唯凛(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます!他作品まで読んでいただけて、とても嬉しいです。 続きページの件につきましては、コメントに収まり切らず、本ページ内でお話しさせていただいております。ご一読いただけますと幸いです。 (2021年4月8日 22時) (レス) id: 01cd285b43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唯凛 | 作成日時:2021年3月14日 22時