志摩さんといっしょ

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『…志摩さんは、私のこと嫌い？もう別れたい？』





志｢…Aがそうしたいなら、｣





『私はいま、志摩さんに聞いてるの。どんなにでまかせだそんなの嘘だって言われても、私は志摩さんが好きだよ。だから…』






だから。





『もし私と別れたいなら、ちゃんと振って？…未練が無いわけじゃないけど、迷惑はかけないようにすぐ出てく。』





泣きじゃくる女の相手は面倒でしょ？って必死で涙こらえて、なけなしの笑顔を作る。







志｢…ずるい。｣






『え？』






志｢伊吹のこと好きなんだろ？お前こそ俺のこと嫌いになった好きな奴が出来たから別れてくれって言えば、言ってくれれば…｣





俺だってお前の幸せ願って、自分の気持ち殺せたのに。




絞り出すような声で小さく呟いた志摩さんの肩が、震えてて。





『志摩さん、』






志｢…好きだ。｣






伊吹のとこなんか行くな。



そう言って強く抱きしめられて。






『志摩さん、？』





志｢…。｣






『私ほんとに志摩さんのこと大好きだよ？志摩さんだけ好き。』






志｢…伊吹は？｣






『なんで伊吹さんが出てくるのか分かんないんだけど…』






志｢…昨日伊吹に送ってただろ、メッセージ。｣





昨日…？昨日は伊吹さんが志摩さんとメロンパン号のツーショット(隠し撮り)を送ってくれて…。



それにかっこいいとか返したような…？





『送った…というか返信しただけで、』





志｢…昨日伊吹が車内にスマホ置いたまま降りてって、｣







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