30. 隠し事 ページ36
目を覚ませば、私はハウスの医務室にいた。
「気が付いたのね、A。６時間くらい寝てたから、心配したのよ。」
『……ママ。』
鬼ごっこして急に胸が苦しくなって倒れたんだ……。やっぱり慣れない事するんじゃなかった。
でも初めて鬼ごっこで残れたから嬉しいけど。
「あんまり過激に身体を動かさないでって言ったでしょ？昔から喘息があるから余り走らないでって。」
私は皆と違って喘息が掛かりやすい体質の様で、小さい頃から走り過ぎたりするのを控えてた。
そんな身体故、運動があまり上手ではない。
久しぶりの発作だからか、胸が妙な痛み方をする。呼吸をするのが困難なくらい。
「また苦しむのならこれを使って。」
ママから渡されたのは呼吸を整える吸入器。
口に含み大きく深呼吸をする。
「シスタークローネと随分遊んでいたみたいね。」
探りを入れてるのか、先程の鬼ごっこについて聞くママ。
『シスター、凄く早いから参っちゃった。でも私達残れたよ。』
と微笑むと、ママは静かに目を伏せ微笑み返す。これ以上は聞けないと判断したのだろう。
「そう安定してね。くれぐれも他の子に言わないように。皆余計に心配するからね。」
とママは保健室から出ていった。
安定なんて流石は出来ないけど、抜け出したら返って怪しまれるだろう。
ママの言う通りに休む事にした。
……………
「よぉ。具合はどうだ？A。夕飯食べられそうか？」
『レイ……。もうこんな時間だったんだね。』
レイが部屋に入って来て、夕飯の時間だと知らせに来る。随分と寝込んでいたみたい。
『その後、どうなったの？』
「ドンとギルダと話し合うってさ。」
レイが言うにはギルダとドンにも状況を理解してもらう為に全てを話してから脱獄に引き入れてもらうのだと言う。
だが肝心な農園や鬼の事は伏せて。
彼等にはまだこの真実は受け入れ切れないと思う。
「それに、脱獄は10日後。11月8日だと。」
『…そう……。』
とても早い気がするけど……
冬までには逃げないと行けないし、ノーマンは考え無しでプランを立てたりなんかしないもの…
「図書室に今来れるか？ドンとギルダの説得。」
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ありす - 続きが気になりますー！最年長全員が片思いしていてとてもキュンキュンしました！これからも頑張ってください！ (2019年6月2日 15時) (
レス) id: f32f67d3c0 (このIDを非表示/違反報告)
まろまろ - 頑張ってくーだーさい！！ (2019年4月6日 13時) (レス) id: b9e42e7531 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅう - 凄く面白いです！最後に誰が誰と結ばれるのか気になります！これからも頑張ってください！ (2019年3月21日 23時) (レス) id: 74012f0d95 (このIDを非表示/違反報告)
minori0405(プロフ) - とても面白いです！次の更新が待ちきれないです！頑張ってください (2019年3月19日 2時) (レス) id: 9169d3c4f0 (このIDを非表示/違反報告)
音海 永愛(プロフ) - 面白いです！でも所々に誤字脱字が……。ゆういつ、優位→唯一。助詞がないのが気になります。上からですみません。 (2019年3月2日 8時) (レス) id: a04e929a54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾葉メグ | 作成日時：2019年1月29日 0時
