14.心配 ページ17
「お前ら、そんな仲だと思わなかった。
いつからだ？」
『だから…レイが思ってる様なコトじゃないから……！』
昼休み、木陰に座り隣で本を読むレイに
今朝の事について突かれる。
仕方ないか…
エマとレイが私を起こしに行ったら
ノーマンと一緒に寝ているんだもの。
誰だってそう思うよ｡
エマには
「………A良かったね！この調子だよ！頑張れ！」
と私の片思いが発展したんじゃないかと勘違され、
レイには…
何故か一瞬フリーズしたかと思いきや、
「どうすれば、あんな状況になった？
理由とかあんだろ？吐け。」
と今のように質問攻めになっている。
『…ただ添い寝して貰っただけだって。何も理由なんて無いよ。』
エマたちには未だに悪夢を見ているって言えないし。ノーマンにはたまたまそれを見つかってしまい、流れで添い寝をして貰っただけ……
「俺に言えないこと……
ましてエマにまで言えない事なのか？」
『大丈夫だって……大した問題じゃないから…ね？』
姉にさえ心配させたく無いし。
最年長だもの、しっかりしなくちゃって思う。
「なぁ、A。
俺がそんなに頼りねぇか…？
ノーマンにしか､出来ない頼み事だったのか？」
ごちゃごちゃ考えている時に聞こえたレイの言葉。
まっすぐ私を見つめたレイの瞳は
何処か寂しそうにも見えた。
『そんなわけないよ……
ほら、レイ､エマノーマンそして私を含めてこのハウスの最年長｡
だからこそ､一人で解決しなきゃいけない問題だってある｡
昨日はたまたまノーマンに知られて助けてもらっただけ。別にレイが頼りないからじゃないよ。』
するとレイは静かに本を閉じ、
立ち上がった。
「そうか、なら俺も深い事は聞かない。
でもあまり溜め込むな。お前はエマと違って言いたい事をハッキリ言わないタイプだからな。
最年長って言ってもまだ子供だ。甘えられる時は今のうちに甘えとけ。」
優しく私の頭を撫でるレイは、
同い年なのに何処か大人びている。
『レイだって、まだ子供じゃん。
困った時は、いつでも相談してね。』
「……フッ、じゃあそん時にお願いすんわ。」
私も立ち上がり、森の方向へと視線を向ける。
丁度、エマとノーマンが森に入ってくのを見かけた。
「A、あいつらを尾行してみようぜ？
お前も気になるだろ？」
『うん、行ってみよう。』
エマ達のあとを追う事にした。
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ありす - 続きが気になりますー！最年長全員が片思いしていてとてもキュンキュンしました！これからも頑張ってください！ (2019年6月2日 15時) (
レス) id: f32f67d3c0 (このIDを非表示/違反報告)
まろまろ - 頑張ってくーだーさい！！ (2019年4月6日 13時) (レス) id: b9e42e7531 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅう - 凄く面白いです！最後に誰が誰と結ばれるのか気になります！これからも頑張ってください！ (2019年3月21日 23時) (レス) id: 74012f0d95 (このIDを非表示/違反報告)
minori0405(プロフ) - とても面白いです！次の更新が待ちきれないです！頑張ってください (2019年3月19日 2時) (レス) id: 9169d3c4f0 (このIDを非表示/違反報告)
音海 永愛(プロフ) - 面白いです！でも所々に誤字脱字が……。ゆういつ、優位→唯一。助詞がないのが気になります。上からですみません。 (2019年3月2日 8時) (レス) id: a04e929a54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾葉メグ | 作成日時：2019年1月29日 0時
