13.怖い ページ16
『ここはどこ…？』
薄暗いトンネルの中。
水浸しの床の上にたつ私。
この場所は確か…
先に進むと光が見えてくる。
『皆…どこ？………ッ！？ エ……エマ…！？』
床一面に横たわる死体。
それも見の覚えもある顔ばかり。
『ギ、ギルダ……ドン…、フィル……
…レイ……ノ、ノーマン……目を覚ましてよ…！！』
訳がわからない。
皆の瞳には光が無く、胸には何かが刺さっている。誰かに殺された……？
「もう一人、生き残りがァ…モッタイナイ…」
何あれ…
「食べないと､…最高級人肉！！」
『………ッ！！ アァァァッ！！』
……………
『っ……？！』
起きた頃には丁度午前2時､
冷や汗と急かす呼吸が止まらなかった。
夢だとはいえ、
あれは何かとリアルな悪夢だった。
とりあえず、横の棚にある水を一杯飲もう。
『あんなの………縁起悪すぎ……るっ？！！』
「ごめんね、驚かせて…」
隣にはこちらを心配そうに見るノーマンがいた。
「どうしたのノーマン…？」
「お手洗いから戻って来たら、魘された声が聴こえて…それで部屋の様子を見てみたら、エミリーがうなされてた。」
『ごめん…うるさかったよね…』
「何か怖い夢でも見たの？
昔からAは良く悪夢を見がちだったよね。」
クスクスと笑うノーマン｡
小さい頃は誰よりも寝付けが悪く、
良く悪夢を見ていた。
その時はいつも3人がそばにいて、
添い寝をしてもらっていた。
流石に11歳にもなって､
いつまでもそんなんじゃ悪いなと思い､
3人には言わなかった。
未だに悪夢を見て震えてるだなんて。
だけどそれがノーマンに見つかった。
ノーマンは私が見た悪夢の内容を言わない限り、寝かしてくれないだろう…
『……笑わない？エマたちには言わない？』
分かったと頷くノーマン。
久々の事だから、何処か嬉しそう…？
『縁起悪いんだけど…
トンネル見たいな所…
まるで私達が小さい頃見た門の中だった。
皆、良く見えなかったけど、変な物が刺さって死んでいて……
あとバケモノが、私達の事最高級人肉だって
食わないと勿体無いって言って…』
「…」
何も返事がないノーマン。
彼を見てみると
『ノーマン…？怖がらせたかな…？』
「……全然。A、
僕が眠るまでそばにいてあげるから、安心して。」
嬉しいのは山々だけど、
一瞬に見えた何かに怯えてるノーマンの顔が
頭から離れなかった。
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ありす - 続きが気になりますー！最年長全員が片思いしていてとてもキュンキュンしました！これからも頑張ってください！ (2019年6月2日 15時) (
レス) id: f32f67d3c0 (このIDを非表示/違反報告)
まろまろ - 頑張ってくーだーさい！！ (2019年4月6日 13時) (レス) id: b9e42e7531 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅう - 凄く面白いです！最後に誰が誰と結ばれるのか気になります！これからも頑張ってください！ (2019年3月21日 23時) (レス) id: 74012f0d95 (このIDを非表示/違反報告)
minori0405(プロフ) - とても面白いです！次の更新が待ちきれないです！頑張ってください (2019年3月19日 2時) (レス) id: 9169d3c4f0 (このIDを非表示/違反報告)
音海 永愛(プロフ) - 面白いです！でも所々に誤字脱字が……。ゆういつ、優位→唯一。助詞がないのが気になります。上からですみません。 (2019年3月2日 8時) (レス) id: a04e929a54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾葉メグ | 作成日時：2019年1月29日 0時
