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だれも傷つかない世界を作りたい。なのになんで血が流れている。
だめ。だめ。だめ！！みんな幸せじゃないとだめなんだ...!!みんなそう願ってるのに！！
「もう...こうするしかない。この歌を歌わないと...もう時間がない」
ウタは隠していた譜面を取り出す。ウタは覚えていた。この歌を歌う時の「寂しい」「認められたい」誰かに見つけてほしい」そんな気持ちを。この行き場のない気持ちがあふれ出すのを感じる。
飲みこまれてしまう。この感情に。溺れてしまう。トットムジカに。
もう届かない。助けてという声なんて。
謳え 破滅の譜を。 この身が尽きるまで。
目を閉じた。まるで眠るように。もう見たくない。なにも。
皆を救いたいだけなのに、大切な人が傷つくのを...大好きだった歌がみんなを不幸にしてしまうのも見たくない。
知ってる。エレジアの人たちを殺したのが私だってこと。
私の歌で、みんなを...世界中の人たちを幸せにできたのかな...。結局誰も救えなかったのかな...。
トットムジカが再び呼び起こされ、ウタワールドだけでなく、現実の世界にも影響を及ぼし始めた。
ウタが幼かったころとは違う。完全体での顕現。その姿はまるで魔王。どちらの世界でも激闘を繰り広げているが、どんな攻撃でさえ、トットムジカの前では無効に等しかった。
でんでん虫を通じて世界中に配信された歌声によって、被害は目に見える以上に広がっている。
この緊急事態に普段敵同士である、海軍や海賊が一時的に手を組むが、それでも歯が立たない。ウタが死ぬのが先か、世界が滅びるのか先か...。着実に滅亡へと向かっていた。
もう能力者であるウタでさえ、トットムジカの暴走を止めることは出来なかった。だれも、暴走を止めることも、救うことなんてできない。
ウタの体力はすでに限界だった。眠らずに、無理に能力を使い続け、トットムジカに飲みこまれている。
この負の感情の塊のような怪物の中にいると、みんなが私を責める声が聞こえる。だれもこんな私を愛してなんかくれない。そう言われている気がした。苦しくて声がでない。
見たくない。聞きたくない。みんなの為に頑張ってきたのに。
暗くて、寒くて、苦しい。何も見えない。何も聞こえない。
誰か...誰か... た す け て
「「ウタ！！」」
シャンクスとルフィが見えた。声が聞こえた。
お願い。助けて...。
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アップルパイ(プロフ) - めちゃくちゃ良い作品だった…(泣)神作品すぎるしゆりあさん天才すぎる…この作品に出会えてよかった…夢主も自分好みすぎて…最高の作品をありがとうございます…！！ (2月29日 13時) (
レス) @page43 id: c2bcbcc7a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - ななせさん» コメントありがとうございます！神作だなんて...!めちゃくちゃ嬉しいです！私もななせ様に出会えてうれしいです！ (2023年1月14日 19時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - なんで今までこんな神作に出会えなかったんだろう (2023年1月13日 22時) (レス) id: fd9fde8179 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - crazyさん» コメントありがとうございます！何度も私のやる気を上げてくださって、最後の最後まで褒めちぎっていただいて...crazy様のことを女神というんです。崇めてます。番外編も作る予定ですので、よろしくお願いします！ (2022年10月9日 10時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - 美兎さん» コメントありがとうございます！美兎様、かつらが追い付かないほどの愛のコメントを頂き感謝でいっぱいです！もうきっと出家されてるんですよね。仏のようにこの作品を見守っていただきありがとうございました！ (2022年10月9日 9時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりあ | 作成日時：2022年9月4日 19時
