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『ありがとうルフィ。あの店主は腕がよさそうだ』
「おう！刀屋のじーちゃん口は悪ィけど、仕事は滅茶苦茶真剣にやってんだ！俺のお墨付き！」
酒屋を出た後、ルフィの案内で村唯一の刀屋に愛刀を預けることができたA。外見は年季が入った店だったが、店内にある刀、店主の職人気質な性格に思った以上にいい店だと分かったAは機嫌が良かった。
Aは、自慢げににししと笑うルフィの頭をよくやったと撫でた。
「じゃあ...!」
『弟子にはしねぇぞ。弟子は取らない』
機嫌よく見えるAを見て、ルフィは期待して声をかけるが、ずばっと断られる。
ちょっとくらいいいじゃんか！とわーわー騒ぐルフィを見て、駄々をこねるウタを思い出した。結局お守りじゃねーかと。
「ずるいぞぉ！俺ばっかり損じゃねーか！」
『海賊はみんなずるいからな』
「くっそぉ！！！シャンクスかよ！！」
シャンクスというワードを聞いて、Aはぴくっと身体をこわばらせる。ルフィは、その様子に、なにかまずいことを言ってしまったかと恐る恐るAを見ると、睨むように目を細めて誰に似てるって？と問われた。
若干殺気の混じったようなオーラに、ルフィは固唾をの飲む。そして、シャンクスと絞り出すように言った。こんな時でも嘘を付けないルフィの返事に、Aは思いっきり舌打ちをした。
身体にへばりついていたルフィを掴み、自身の肩に乗せる。
『...弟子は取らないけど、恩はあるからな...今日だけてめぇに付き合ってやる。刀のメンテナンスが終わるまでだぞ』
「ほ、ほんとか！！！」
ありがとうと言ってAの頭にぎゅっとしがみつくルフィ。
目の前が見えないだろうと、怒られてもルフィは嬉しそうにゴメン！とだけ言う。あまりにも嬉しそうにするものだから、こちらまで笑ってしまった。
はぁ、私も甘くなったな...。
ルフィ、ウタ、シャンクス...Aが赤髪海賊団の船に乗ってから、明らかに変わっていくのを自分でも感じる。
彼らの笑顔を見るのは悪い気はしない。
夢を自由を見る彼らの瞳が好きで...羨ましくて、怖くなる。
あなたは母親になれない＿＿＿。
お前は一生ここから逃れられない＿＿＿。
皮肉なもので、今を見ようとすると過去を思い出す。
私は弱い。私の瞳は汚れてる...。
「じゃああの森の方で修行だ！あそこにはでっけぇ熊もいるからな！」
『へいへい』
今はまだ、その汚れのない瞳に憧れていたい。
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アップルパイ(プロフ) - めちゃくちゃ良い作品だった…(泣)神作品すぎるしゆりあさん天才すぎる…この作品に出会えてよかった…夢主も自分好みすぎて…最高の作品をありがとうございます…！！ (2月29日 13時) (
レス) @page43 id: c2bcbcc7a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - ななせさん» コメントありがとうございます！神作だなんて...!めちゃくちゃ嬉しいです！私もななせ様に出会えてうれしいです！ (2023年1月14日 19時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - なんで今までこんな神作に出会えなかったんだろう (2023年1月13日 22時) (レス) id: fd9fde8179 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - crazyさん» コメントありがとうございます！何度も私のやる気を上げてくださって、最後の最後まで褒めちぎっていただいて...crazy様のことを女神というんです。崇めてます。番外編も作る予定ですので、よろしくお願いします！ (2022年10月9日 10時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ(プロフ) - 美兎さん» コメントありがとうございます！美兎様、かつらが追い付かないほどの愛のコメントを頂き感謝でいっぱいです！もうきっと出家されてるんですよね。仏のようにこの作品を見守っていただきありがとうございました！ (2022年10月9日 9時) (レス) id: 029daaf82d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりあ | 作成日時：2022年9月4日 19時
