ホットミルク。（ar ×in） (ページ40)

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39杯目ページ40

あの寒かった時期が過ぎ

太陽がギラギラと照りつける

天気も良くて

次々に飛行機が飛び、降り立っていた

薮「あれじゃね？」

たくさんの人が入ってくる中で

一際目立っているその姿はまさに俺の最愛の人

有「伊野ちゃんっ....!!」

伊「ふふっ、大ちゃん、ただいま！」

有「おかえりっ!!」

その言葉と同時に伊野ちゃんを力強く抱きしめた

伊野ちゃんも優しく抱きしめ返してくれて

すごく安心する

伊「あ、大ちゃん

大ちゃんの合否、

俺お預けにされてたのちょっと悲しかったんだけど～

どう、だった？」

有「それは、ごめん、直接言いたかったの

あのね？俺...

合格した!!」

伊「っ良かった!!頑張ったね!!おめでと!!」

有「まぁ、一学期頑張ったよね

ちょっと大変だったの。

みんな学科違うし...だから伊野ちゃん

また教えてね？」

伊「もちろん、当たり前でしょ？」

山「じゃあ薮くんちに集合で！」

伊「あ、圭人たちも呼んじゃダメ？」

え、圭人....？

伊「この子」

肩をぽんと叩かれて振り向いた男の子

岡「伊野ちゃん...？」

伊「圭人もおいでよ!!

帰国祝いみたいな感じだから！」

でもいいの？とった様子だけど

隣の圭人、の友達かな

いこーよ！って言ってる

凄い、なんか、正反対？

薮「君たちもおいで？伊野尾の友達さん

沢山料理あるしさ！

車できてるから安心してね!!」

へぇ、2人もくるんだ、楽しそ!!

伊「大ちゃんも行くよ？」

有「うん!!」

ホットミルクのような短く甘いひとときは

一瞬で終わってしまう

けど、それで終わりじゃない

そこが見えてきたらまた注げばいい

作ればいい

悲しむことなんかない

有「大好きだよ!!」

伊「急にどうした？俺も大好きだよ？」

ずっとこの幸せが続きますように...

伊「あ、大ちゃん、ちょっとこっち向いて？」

有「っ...!!

伊野、ちゃん、今」

不意打ちキスはずるいよ...

伊「大ちゃん、顔真っ赤

このことはみんなには秘密だよ？」

知「後ろに僕たちいるんですけど」

伊「あ、そうだった!!でもごめん、我慢できないかも」

え、ちょ、伊野ちゃん？！

甘々なホットミルクは

まさに俺らみたい

伊野ちゃん、ずっと一緒にいてくれますか？