25杯目 ページ26
ー 伊野尾side ー
あーあ、こんなの初めてかも
母さんが俺を置いて海外に行った時だって
色んな人にどんなに冷たくされたって
こんなに泣いたことなんてないのに
大ちゃんのことになれば感情的になっちゃう
きっと大ちゃんにも聞こえているけど
収まりそうもない涙に呆れてくる
外出許可が出たから借りてた本を返しに図書館へ行ったら
勉強を頑張っている大ちゃんがいた
大ちゃんが頑張っているのは凄く嬉しい
けど、俺にそんなこと一言も言ってなくて
ちょっと悲しかったし
すごく、悔しかった
あんな集中してる大ちゃん見たことあったっけ?って
やっぱ、教え方下手なのかな
それともやっぱり友達のが勉強しやすいのかな
不安なことがどんどん頭を駆け巡る
伊「俺、大ちゃんのこと大好きじゃん...」
大ちゃんの事が好きで好きでたまらなくて
ずっと傍で大ちゃんの笑顔見てたくて
けど、
伊「俺はあくまでも家庭教師、
そんな、大ちゃんの困らすこと言っちゃダメだよ...」
大ちゃんに酷い態度とっちゃったよね
明日謝らないと
明日の勉強は何教えてあげようかな...
大ちゃん...
高「伊野尾くん...」
いきなり抱きしめられ聞こえた声はたかぎの声
けど、たかぎに抱きしめられてる意味がわからなかった
伊「どうしているの、なんで...」
高「伊野尾くんのことが大切だから?」
伊「何それ。てか離して?」
高「有岡くんから連絡きた。
俺がなんかしちゃったのかもって」
大ちゃんが...
伊「俺、大ちゃんのところ行ってくる
...お願い、行かせて?」
高「伊野尾くん、行かせないって言ったら?」
伊「高木のこと嫌いになる。」
高木は少し困った表情をしたけど
すぐに離してくれた
高「ゆっくり話しておいで
有岡くんと。」
伊「ありがと、たかぎ」
大ちゃんに早く会いたくて
今すぐ謝りたくて
走り出した
...って言っても家目の前だけどね、
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作者名:ゆう | 作成日時:2019年11月4日 21時