私を振って下さい。２ (ページ19)

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全然ダメな私が守る約束ページ19

あれから３年が経って
結局私は前に進めてないよね

あんな風に強がって
「私を振ってください」
なんてカッコいい事言ったけど

全然ダメだったね

いつだって思い出すのは、
ユノの暖かくてキラキラした笑顔と
少し寂しげで真っ直ぐな睫毛

私の中ではそのユノは生き続けてるけど
あの頃の私はとっくにもう死んでしまった

「いつまでも引きずってんなよ」

そう言われそうで
チャンミンにも連絡できなかったし

自分でも情けないほどに
あの日のまま気持ちは変わらなかった

だから、
もうユノとチャンミンが忘れちゃったであろう約束を
まだ私は未練がましくも守ろうとして
またこの島に戻って来た

「毎年この日だけは３人で集まろう」って

そんな事を言っていたあの頃の私たちは
間違いなくあの時が一番幸せだった

ちゃんとユノに振られたあの日から私は
本当だったらもう
気持ちを切り替えてるはずだった

だって、前に進むために
私を振ってくださいと頼んだのに

ユノはちゃんと向き合ってくれたのに
踏みにじってごめん

誰も来なくて良いんだ

私が勝手に来て、
勝手に帰るだけだから