音。9 ページ10
明け方
私はゆっくり目を覚ました
するとそこは船の中だった
体には包帯が巻かれていた
少し血が滲んでいた
突然開いた扉
顔だけを向けるとユンが入ってきた
桂は取ってあるけれど、服が女のユンが
ユン「あ、起きた?今から薬塗るから」
『なんで』
ユン「?」
薬の蓋を外しているユン
その手を止めて私の瞳を覗きこんだ
『なんで庇ったの?』
ユンは腕に包帯を巻いていた
血がにじんでいる
ユン「目の前で射されてる人見て、助けない方が可笑しいよ」
そう言うと薬を手につけて私の服を脱がした
まず、足に
そして腕に
更に背中に射された傷に
『・・・・』
ユン「ん、終わり」
そう言うとそそくさそうに部屋を出ようとする
その背中に何も言葉が出なかった
・
ジェハ「A」
『何か〜?』
ジェハ「ユン君が呼んでる」
『・・・ん』
ユンの言葉に驚いたけれど
私は何気ない顔で兄の横を通った
『何か?』
ユン「来ない?」
『何処に?』
会った瞬間に言われた発言
何処に行くんだよ
ユン「俺たちと一緒に」
『無理』
即答すると私はユンの横を通った
悲しい顔をしないで
また心臓がうるさくなる
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作者名:愛夢瑠 | 作成日時:2016年4月10日 22時