音。4 ページ5
夜。
不審船が私達の船を襲った
「配置につけ!」
「応戦しろ!」
ジェハ「配置に付けって遅いよ、俺だから役人は」
『あ、危ない!』
ブツブツ呟いていた兄に向けられた矢
なんとか手に擦り傷1つで済んだ
ジェハ「んー…、なかなか心地よい風だったよ」
何を馬鹿なこと言ってるんだろ
不審船が襲ってきてるのに
けれど兄は空を飛び次々倒して行った
『ぐあっ……』
「か…海賊風情が……よくも………死ねぇ!」
剣を私に振り上げた瞬間
兄が目の前の男を踏んだ
助かった、借りを作るの嫌だけど
ギガン「クムジはいないようだね、役人はどうした?」
「小舟に詰めておきましたよ」
ギガン「殺しちゃいないだろうね」
「船長ー、いい加減キツイっすよ」
「向こうは殺すつもりで来るのに、こっちは死なない程度に痛めつけるなんて」
「そーですよ、あんな役人共いなくなった方が阿波のためっすよ」
そう言う男達にギガン船長は溜息をついた
ギガン「どんなバカでもね、私はお前らを愛してるんだ。
愛するお前らに人殺しの業なんて背負わせられるもんかい」
ギガン船長の優しいお言葉に
涙を流していないのは私と兄だけだった
「かぁちゃぁん!」
「俺もすきだーっ!」
ギガン「お前らみたいな不細工産んだ覚えないよ」
そう言ったギガン船長は私を見た
首を傾げると首を掴まれた
ギガン「産んだとしたらこんくらい美形じゃなきゃねぇ」
その後「ですよねー」と言う言葉が飛びあった
何が、ですよねだよ
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作者名:愛夢瑠 | 作成日時:2016年4月10日 22時