音。19 【過去編】 ページ20
殴られる日々が続き数週間後
久しぶりにリルムを呼んだ
夕日が1番綺麗に見える時間帯に
リルムは夕日色が1番好きだと言っていたから
だから其処で想いを伝えようと
リルムの全てを聞こうと思った
痣が出来た腕を服で隠した
リルム「A」
『リル……‼』
振り返った瞬間左腹を刺された
刃物が何かで
驚きと悲しみで痛みがなかった
『何を』
リルム「盗みをしたのは僕。罪をなすりつけたのは僕。
ユナムを殺したのは僕」
『ユナムを、殺した?』
リルム「でもそれもこれも全て君がやった事にした。
そして、今回君が死ぬのも自害だ」
倒れた私に刃物を向けた
その瞬間リルムは目を見開き私に倒れてきた
ゆっくり上を見ると兄が立っていた
ジェハ「何ていうことだ、リルムが」
頭を掴みながら私を抱き起こした
リルムは近くの木に凭れさせた
私を姫抱っこして安定した場所まで運んだ
そして刺された部分を治療した
ジェハ「大丈夫かい?」
『・・・・』
ジェハ「・・・・?」
『見せたかった、リルムに夕日
ユナムを殺したのも盗みをしたのも全て私の所為にしたリルム
でも、好きな人だったの』
私は腕で濡れた顔を隠した
兄は私をゆっくり抱き締めた
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作者名:愛夢瑠 | 作成日時:2016年4月10日 22時