【名探偵コナン】続・降谷さん！いい加減にしてください！！【警察学校組】

番外：結局彼女も問題児４ ページ10

「まぁ、こればっかりは仕方ねぇよな？変わりに買いに行ける奴なんていねぇし、大人しく残りの日数頑張るしか、」
「「それだ！！！！」」
「えっ、何なに？」


諸伏、復活である。









「というわけで、」
「すみませんがAちゃん様！！」
「俺達の変わりにコンビニ行って煙草買ってきてくれ」
『よく分からないけどとりあえず松田くんのそれは人にモノを頼む態度なんですかね？』



翌日、食堂へと着いたAを待ち構えていたのは割とひどい顔をした3人組だった。なんかの中毒者のような、ついさっき人でもヤってきたような。


両手を合わせて頭を下げている萩原諸伏と、ポケットに手を突っ込んだまま言い放った松田。


「ちょっ、陣平ちゃぁあん！！そこは頭下げよう！？」
「るせー、今俺は無駄な体力を使わず温存してる」
「どんだけなの！？？」
「ごめんA！！俺ら外出禁止解けるまでまだ半月も残ってて！！」


それを聞いてあぁ、と彼女も察したらしい。警察官志望の彼らにはあるその地獄の期間は、事務職志望の彼女には無いのだ。



『...まぁ、いいですけど』
「えっマジで！？」
「やばいAちゃん神！！」
「......」
『ちょっとおい、松田くんはせめてなんかリアクションしてください』


コンビニくらい、自分の買い物がてら行くことは可能であったし、彼らが他につるんでいる事務職志望の人間も見かけた事が無かったからOKを出したのだが。


出逢って半月。出逢い方がアレだったから、彼女が了承してくれる可能性は低い、と予想していたかのような萩原諸伏の反応...とは裏腹に、スッと目の前に差し出された紙切れ×3。


「じゃ、これ買い物リストな」
「ごめんね？ついでにお願いしたいものもあって」
「分からなくならないようにメモ作ってきた！」
『ちょっ、パシリか！！頼む気満々すぎ！！最初の謙虚さどこ行った！？？』


そうツッコミつつも一度承諾してしまったものを撤回するのも気が引けて受け取るAに、少し離れたところで既に食事にありついていた伊達と降谷は良い奴だな...と他人事のように呟く。



『ええと、確認しますね...』


決してお世辞にも綺麗とは言えない走り書きのそれら。ニコチンが切れるとこんなんなるんか、まるで麻薬じゃん、と心の中で呟いてから確認する。

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