【名探偵コナン】続・降谷さん！いい加減にしてください！！【警察学校組】

番外：そうだ、海に行こう２ ページ37

2:3でビーチバレーをし(色々な意味で目立つので物凄い注目を浴びたがスルーし)少し休憩しようとクーラーボックスを開けたAに続き松田が中身を覗き込む。


「スポドリ...はいいとして、茶が充実してるのは何でだ？」
「ホントだ、Aちゃん紅茶とか緑茶そんな好きだったっけ？珈琲派じゃなかった？」
『いや〜今度海行くっていったら新一くんがさ、ウミヘビ殺人未遂事件の話を聞かせてくれて、』
「「何それ怖い」」
「あ、それ俺も聞いたぜ！スキューバダイビング殺人事件だろ？」
「あぁ、17巻の...」
『ちょっと零くんメタ発言やめて』
「じゃあこっちの酢と空のボトルは？」
『クラゲに刺された時用』
「準備いいな！？」


なんかもう、彼女は色々諦めたのだ。コナンもとい新一が関わればそりゃ事件は寄ってくるのだが、恋人である降谷もそこそこ引きつけるのでは、と認めたくないけれど認めざるを得ないような。

なので、勿論起こらないに越したことはないのだが準備万端で行こうと思ったのである。


「まぁ、いくら降谷がいるっつっても殺人事件に比べりゃ窃盗は可愛いモンか」
「さらっと失礼な事言うなよ松田」
『流石にね？ないとは思うけ』
「きゃぁぁぁああああ！！！！」


マジか・え、なに悲鳴？・やっぱ引き付けてんじゃね？・我が恋人ながら恐ろしい・何でもかんでも俺のせいにするなよ！

半目になりながら5人が人だかりの方へと目を向ければ、どうやらクラゲに刺された若い女性がパニクっているようで。


「あ〜俺行ってくるわ、これ借りるな」
『あ、うんありがとう諸伏くん、クラゲの種類とか分かりそう？』
「おう、大丈夫だぜ！サンキュ！」
「俺が行こうか？」
「や、ゼロが行くと色々な意味でダメそうだからいいよ」


そう言って空のボトル(海水汲む用)と酢を手に駆けていく諸伏に、確かに降谷が行くと相手が惚れそうだし注目浴びすぎそうだしなぁと思った3人は大人しく水分補給に入った。未だ立ったままの本人だけが首を傾げている。


「...ヒロが行っても同じだと思うけど」
「イケメンだからねぇ」
「爽やかだしな」
『まぁきっと上手く撒いてくるでしょ、零くんは撒いても金髪だから目立つもん』
「あぁ、なるほど...？」


目をハートにしながら手当を受ける女性と、何も出来ずに突っ立っている彼氏らしい男性を眺めながらあーきっと帰り道あの彼氏フラれるなーなどと失礼な事を思いつつ、諸伏が戻ってきたら軽食でも買いに行くか、と話していると。

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