【名探偵コナン】続・降谷さん！いい加減にしてください！！【警察学校組】

番外：馬鹿は風邪をひかない２ ページ22

「A...お前仮にも女だろ！！どういう貞操観念してんだよ！？」
『ええ...そんな私相手にこのメンツで何かあると思ってないですし...寒いし...眠いし』
「ちょっ、Aちゃん半目！！寝ちゃダメだよ！？ほんとに風邪ひくよ！」
「つか男女5:1でこんなとこでいつまでも騒いでたら通報されっだろ」

『ほら、降谷くんも諸伏くんも伊達くんも、刑事部志望なんでしょ？そのうちこういうとこで部下と張り込みとかあるかもしれないですよ？』
「そう言われると...」
「今後の為に色々把握してた方がいいか？」
「っおい！お前らまでそっち側に行くな！！」



今まで比較的常識人:馬鹿が3:3だったのに対して1:5になるといくら何でも手に負えず。



『で、3:3でいいですかね？一応彼女持ちの伊達くんと私は別々の部屋で...』
「そういう常識はあるんだよな！！！」
「それはそうして貰えると助かるけど」
「え、ホントに2部屋にすんの？A危なくない？」



ツッコむ降谷と焦り顔の伊達諸伏。対してん？ときょとーんとするA。寒さのせいで鼻は既に真っ赤である。ちなみに無言の松田萩原は一言も2部屋とは言っていない。



「一応聞くけどAちゃん、どうやって分けるつもり？」
『え？いやもうこっち(松田萩原)とあっち(降谷諸伏伊達)でいいんじゃないですか？』
「...陣平ちゃん、ダメだわ、いやダメでしょ？俺そのメンツじゃ間違い犯す気しかしないわ(せめてあっちの3人の誰か居たら踏みとどまるかもしれないけど)」
『んん？』
「お前なぁ...自分の容姿とか自覚してんの？」



はぁ、とため息をついた松田が、サングラスを外しコートの胸ポケット部分にかけると、Aの顎をくっと掴む。

と同時に萩原が背後から彼女の腰に手を回し、ぎゅっと抱きしめた。



「お前の事は一応大事なダチだと思ってっけど、男の理性って案外脆いの」
「普段はそんな事ないんだけど、場所が場所だしね〜？しかも今3人ともフリーだし？」
「いくら合気道で強ぇからって、こうされたら力で俺らに敵わねぇだろ」
『...そうですね、ちょっと浅はかでした...？(6Pはアウトだけど3Pはイケるって事...？いいや、聞くの面倒くさい)』



珍しくしゅん、とした彼女に分かればいーんだよ、と松田が頭をくしゃりと撫でてやる。


というか、仮にもあの2人顔はめちゃくちゃ良いのに少しも動揺しないんだな...と諸伏と伊達は内心思った。

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