【名探偵コナン】続・降谷さん！いい加減にしてください！！【警察学校組】

番外：年甲斐もなく大喧嘩１０ ページ3

『だから！！それを警察官の貴方が選択しちゃダメだって言ってるんでしょ！！』
「！！」
『私は確かに警察官じゃない！！けど！！貴方の立場くらい分かって、受け入れたつもりで！だからっ...』
「っ、」
『...公私の面で迷惑かけるなら、私は別れ、』


それも地雷な。そう諸伏が呟いたのと、降谷が彼女の口をぱし、と手で押さえて続きを言わせなかったのが、同時。



「...馬鹿なこと言うなよ、別れたって...Aの事が大切だって気持ちまで、消せるわけないだろ」
『！』
「「「「(早くこの痴話喧嘩終わんねぇかな...)」」」」



暫く続く沈黙。


先に口を開いたのは、ふ、と何か思いついたように顔を上げた降谷だった。



「...A、俺と結婚しよう」
『お断りします』



ええぇええ！？？公開プロポーズかと思ったら即答の拒否！？？？そう心の中で叫んだのは、周りにいた約50名の以下略。




「なっ、」
『今の零くんが考えてる事は手に取るように分かるよ！？どうせ結婚とか言って変にセキュリティの強いセーフハウスに住まわせてついでに仕事辞めさせる気でしょ！？』
「うわ、流石にドン引きだわ」
「束縛男は嫌われるよ〜？」
「えっ、俺らも簡単にAと会えなくなるって事？」
『あっ、諸伏くん！さっきは助かった！ありがとう！』
「お、おう！無事で何よりだぜ！」
「おい、お前らいい加減にしろ！！」
「(降谷のいい加減にしろは新鮮だな)」



ぎゃあぎゃあと騒ぐ彼らを、もうぽかーんとしながら見守るしかない。いつ終わるんだ、とは誰も聞けない。



「ていうか！お前が丸腰で銃口の真ん前に突っ立って煽るとか馬鹿なことするから！」
『あれは誘導です〜諸伏くんを信用してただけですぅ〜』
「でも良く分かったね、諸伏がスタンバってるの」
『なんとなく向かいのビルの屋上見たら、犯人たちが余所見してる隙にライト点滅させてくれてたもん』
「お、気づいて貰えてて良かった」
「だから話の腰折るなよお前ら！！」


誰か降谷さん止められる人いないか、そうアイコンタクトで会話をする捜査官達だが、実際そんな大物達は今頃警視庁か警察庁のデスクで優雅に事件解決の知らせを聞いているだけだろう、という結論に至り、希望を捨てることにした。

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