【名探偵コナン】降谷さん！いい加減にしてください！！【警察学校組】

番外：年甲斐もなく大喧嘩６ ページ49

「おっ、来たきた！降谷からの指示♪」
「ったく...アイツの指揮で動くのは癪に触っけど、Aの命がかかってんじゃ仕方ねぇな」
「またそんな事言っちゃって〜」



捜査一課の彼らが監 禁場所を包囲した頃、念の為と待機命令が出されていた機動隊にも指示が飛んでいた。


残党とは言え、元はそこそこ巨大で凶悪だった組織だ。拳銃密輸、薬、爆弾。割と何でもアリだった奴らに対抗するためには、それなりの配備が必要で。



「何でも、人質救出の為に建物に入ったら、トラップに引っかかってドカン！って寸法だって」
「...悪趣味だな、つー事はあの犯行声明は...」
「フェイクってとこだね？酷いよなぁ、人質も女の子ばっかでさ」


トラップに関しては、既に公安が解析済みとの事で、自分達に与えられた任務は彼らがその罠を解除したあとの、爆発物の処理。



「さぁて...んじゃまぁ、いっちょ姫さん救出作戦、参加しに行きますか！」
「...一応警察官として、そこは複数形にしとけよ」


その姫さん、が誰を指すかなんて分かりきった事で。


フ、とどちらとも無く笑うと、防護服に身を包んだ彼らは手招きをする公安部の捜査官達へと続いたのだった。





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『...という訳で話を整理すると、この建物は廃ビルで、1階がトラップ、3階に人質5名と見張り2名、4階がココ...つまり私と貴方達3名、合ってますかね？』
「...それで？」
『...貴方が答える義理も無いでしょうから、続けますけど...』
「.....」
『まぁ、警察が簡単に、脅しに屈して一度捕らえた犯罪者を釈放するなんて事は無いと思うんですよね、そしてそれは貴方達も予想がつく』


目の前の成田は相変わらずポーカーフェイスを保っているが、後ろの2名の顔色を見れば、彼女の言っている事が的を得ているのは一目瞭然だった。


『それに、本当に釈放が目的なら、私をわざわざ探し出して人質にする必要は無いでしょう？警察からしたら1人でも2人でも一般都民を守るのが仕事ですからね』


だから、彼らが恨んでいるのは、組織が壊滅した事実であり、決行された際の中心人物であった降谷本人。


あの物取りに実際彼が出向いていた事は知っていたし、目立つ容姿と、部下が一言でも彼の名を呼べば、目を付ける事は可能であっただろうと考えたのだ。

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