【名探偵コナン】降谷さん！いい加減にしてください！！【警察学校組】

番外：大怪盗にこんにちは３ ページ36

『んん？でもキッドって結構前から...でもさっきの口調...あ、２代目とか？』
「(しかも結構鋭い！！！)」


思わず後ずさった際に、個室のドアに背をぶつける。人気もないトイレだったし、すぐ終わらせるつもりだったから、鍵はかけていない。


そして外開きだったそれは、逃げられるかと思ったのか更に身を寄せてきた彼女と俺の体重を支えきれずに呆気なく開き、どしゃ、と音を立てて俺らは床に転がった。


いや、転がったのは俺だけで、彼女は俺を押し倒したような格好で上に跨っている。...良い眺めだけど、それどころじゃない。


「っ、」
『わ、ええと、ごめんなさい？』
「(そこ謝んのかよ...)いえ、お怪我は？」
『！...無いけど、どうやら時間切れみたい』
「え？」


気づいた時にはすでに遅し。廊下をこちらに向かって走ってくる足音がひとつ、ふたつ...え、待て待て待て何人分！？




「っ、A！？」
「A姉！！」
「「Aさん！！」
「Aお姉様！！あ！キッド様！！」


ええと、ポアロの金髪店員に...げ、この前のJK探偵と毛利嬢、名探偵、園子嬢まで！


『大丈夫だよー、何にもされてないから』
「されてるだろ現在進行形で！！A姉に押し倒されるとか！！さっさと退けよキッド！！」
「(いやいやいや明らかに被害者俺だろこれ！！)」

「ホー...つまり彼女に変装しようと企んでいた訳ですか。確か下着まで揃える完璧主義者だとか。まさか、まだ見てませんよね？」
『はい、未遂ですよ』
「(そうだけどとりあえず退いてくれ！！つか怖ぇええ顔！！めっちゃ怖ぇえ！！なに？付き合ってんの！？？)」


すっ、と構えた3名(空手と截拳道とボクシング！？)と、時計型麻酔を開く名探偵。部が悪すぎだわ、A嬢セコ◯半端なかった。どっちかっていうとアル◯ック感ヤバいけど。


なんとか彼女を自分の上から下ろし、煙幕を放って窓の外へ。


『あっ、待ってますよー！怪盗キッド！！』


飛び立つ瞬間、呑気な声が聞こえてきた。待ってるってアレだろ、警察庁来いっていう。行かねーっての！


なのになにを勘違いしたんだか、ついでに2人分の殺気まで飛んできて。煙幕で姿見えなくて良かったわ、見えてたら違うものまで飛んできそうだし。






後日改めて調べた結果、A嬢が合気道四段だった事と、警視庁にまた厄介そうな彼女の同期があと4名程いるのを知って、もう出来るだけ関わるのは辞めておこうと思った。





◇殺気は降谷と世良です。。

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