番外:大怪盗にこんにちは1 ページ34
◆キッド視点。時間軸はフィーリングです←
最近、名探偵の周りでよく見かける人物の中に、1人の女性が追加された。
最初はそこまで気に留めていなかったのだが、彼女が少年探偵団や、帝丹高校、毛利探偵事務所、ポアロ、警視庁といった面々とも親しげに話している場面を何度か見て、興味が湧いた訳で。
まぁつまり、素性さえ把握できれば、もしかしたら今後、彼女に変装する事でメリットがあるかも、と思った訳だ。
良い機会はないだろうか、と様子見していたところ、タイミング良くビッグジュエルを展示する事になった鈴木財閥のご令嬢が、彼女の事も誘っている事を知って。
毎度のごとくそれなりの警備を配置した中、見慣れた面々と美術館へと入っていく彼女を横目に、下見がてらその辺の警備員モブAに扮した俺は、思わず口元を緩めた。
「やっぱ警察手帳は持ってねぇか...」
トイレへと向かった彼女のあとを追い、薬で眠らせて個室の中へ。
持っていたバッグの中身を拝見させて貰ったが、身分証となるのは運転免許証くらいで、なんとなく予想はしていたけれど警察官では無いらしい。
まぁ、そもそもこんな簡単に俺に捕まるようじゃ、勤まらないだろうけど。
じゃあ、一体何者なんだ?ただの顔が広いOLとかか?
「...A嬢ね...しっかし、綺麗なツラしてんな、」
こりゃマスクも気合い入れて作らねーとダメそうだ。思わず呟いて、眠る彼女の頬に手を触れようとした時ーー
『それはありがとう』
「っ!?」
パシ、と掴まれた手首。ぱちりと目を開けた彼女は、ふっと好戦的に笑ってみせた。おいおい、まさか...眠らされたフリかよ?前言撤回、そこらの刑事より有能じゃねーか。
『...貴方、思ったより詰めが甘いんですねぇ。私が本当に刑事だったら、今頃ココには手錠がかかっていたかもしれませんよ?』
「...ご忠告、ありがとうございます。驚きましたよ...眠り姫を見極められなかった私がまだまだ未熟だという事ですが...」
オイオイオイ!ちょっ、ギリギリ言ってる!!手首!!なんかミシッて言ってないこれ!??
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MEGUMI(プロフ) - 応援してます!! (2019年11月8日 17時) (レス) id: 3874b072b8 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - MEGUMIさん» コメントありがとうございます!!自分のテンション上げて書いていきます!← また良かったらお付き合いください〜! (2019年11月8日 15時) (レス) id: 5a59395d41 (このIDを非表示/違反報告)
MEGUMI(プロフ) - 全て読みました!めっちゃ面白い!!!早く続きが読みたいなぁ…(笑) (2019年11月7日 15時) (レス) id: 3874b072b8 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - sachocoさん» コメントありがとうございます!!勢いだけで詰めが甘くてすいませんと思ってたのでコメントに凄く励まされました(´TωT`)今後もポツポツ更新頑張ります!宜しければお付き合い下さいませ! (2019年11月4日 18時) (レス) id: 5a59395d41 (このIDを非表示/違反報告)
sachoco(プロフ) - はじめまして!めちゃくちゃ面白くて、一気に読んでしまいました(^o^)今後の展開もとても楽しみにしています!素敵な作品をありがとうございます。 (2019年11月4日 1時) (レス) id: 6ffe0b9ea7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナ | 作成日時:2019年11月1日 3時