番外:管理官といっしょ2 ページ16
「こちら鰻重の特上になります」
「ありがとう」
『あっ、ありがとう、ございます』
うわ、特上って何、初めて食べるんですけど。というか結局着いてきてるじゃんって?仕方ないでしょ、お昼の時間は短いのです!!
『あ、あの黒田管理官...本日は何故私などを、』
「ん?あぁ...部下達がいつも君に世話になっているから、1度顔を見て礼を言っておこうかと思ってね...」
『え、いやそんな、恐縮です。仕事なので、お世話とかそういう物では無いと思いますし...』
良い人なのかなぁとは思うけどね、失礼かもしれないけどさ、やっぱりお顔がね、怖いんです。威圧感ぱねぇ。
「そうか。先日の一件でより迷惑をかけたかと思ってな」
『あぁ...いえ、はい、大丈夫です』
でも鰻の味をしっかり堪能出来てるあたり、私の肝もそこそこ座ってるのかもしれないな、なんて思ったり。
『(...あれ?)』
「...君は勘も良さそうだし、体術も優れていると聞いた。些か勿体ないが...身体は大事にしないとな」
『は、はい...ありがとうございます...?』
何だろう、ちょっと引っかかった。だってこの人、昔は警察庁に居たらしいけど...警視庁に配属されたのって、最近だから。
"部下達がいつも世話になってる"っていうのは、なんか違うのではないか。だって歴だけで言えば私は警察庁勤務の方が長いし、つまりいつもフォローしまくってるのは、公安の彼らで。
「...お口に合ったかな?」
『...はい、とても美味しかったです。ご馳走様でした』
口元を緩めた管理官の、目元は反射したメガネのレンズの向こうで見えない。
...いやいやいや、やーめた、考えんのやめた。厄介な事に巻き込まれないようにしよう、私はそんなに推理なんて得意じゃないただの警察事務員モブOです。
そりゃ、自分で決めた道だけど、身の丈に合わないリスク負う程力は無いからね。
お礼を言って、ようやく開放された後、小走りで自分のデスクに戻ってから考えた。
...あれ、もし想像通り公安絡みで黒田管理官に目をつけられたんだとしたら、これって降谷くんのせいじゃね。
◇偶然2人が一緒に戻ってきたところを目撃してうっかり問い詰めそうになって自分の立場思い出して何も聞けない降谷さん
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MEGUMI(プロフ) - 応援してます!! (2019年11月8日 17時) (レス) id: 3874b072b8 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - MEGUMIさん» コメントありがとうございます!!自分のテンション上げて書いていきます!← また良かったらお付き合いください〜! (2019年11月8日 15時) (レス) id: 5a59395d41 (このIDを非表示/違反報告)
MEGUMI(プロフ) - 全て読みました!めっちゃ面白い!!!早く続きが読みたいなぁ…(笑) (2019年11月7日 15時) (レス) id: 3874b072b8 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - sachocoさん» コメントありがとうございます!!勢いだけで詰めが甘くてすいませんと思ってたのでコメントに凄く励まされました(´TωT`)今後もポツポツ更新頑張ります!宜しければお付き合い下さいませ! (2019年11月4日 18時) (レス) id: 5a59395d41 (このIDを非表示/違反報告)
sachoco(プロフ) - はじめまして!めちゃくちゃ面白くて、一気に読んでしまいました(^o^)今後の展開もとても楽しみにしています!素敵な作品をありがとうございます。 (2019年11月4日 1時) (レス) id: 6ffe0b9ea7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユナ | 作成日時:2019年11月1日 3時