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場は変わって大勢で賑わうショッピングモール。




そして目の前には傑とA。







『五条…』



「お前、なんで傑と……」







傑の背中から出てきた彼女は俺たちを見るなり不服そうに眉を顰める。




物言いたげな、そんな顔。





前も此処でこいつと出会したが、今は状況が違う。









「悟はデートかい?楽しそうだね」







そう、傑がいる。



此方の様子を伺うように聞いてくる傑に腹が立つ。分かってるくせによく言うぜ。




今度は俺の方から問うと









「実は私たちもデートしてるんだ」









更にムカつく回答をしやがる。



隣のAを見れば口をパクパクさせて顔を真っ赤にして。慌ててんだか、恥ずかしがってんだか。





ああ、やっぱそうゆう(・・・・)ことか。









「…へぇ、ウケる」






ああ、嗤えるよ。






「…なに?傑にでも惚れた?」






顔赤らめやがって。







「ああ何だ。お前の好きな人って傑のことだったわけ?」







なんだよ、それ。







『はあ!?』



「まあ良かったんじゃない?いい経験させてもらって」







ふと奴の顔を覗いた瞬間、ようやく自分の犯した事に気付いた。




違う。俺はお前をそんな顔にさせたいわけじゃない。






なのに、言い過ぎたと気づいた時にはもう遅くて。









「悟、見苦しいぞ」





「───…ッ!」








蛇のように鋭いその目に少し肝が冷える。



手を繋いで遠ざかっていく二つの背中をじっと見つめる。




隣にいた女の声が聞こえないほどその後ろ姿が憎くて、妬ましくて。










「(見苦しい、か…)」









その言葉は思った以上に深く心に突き刺さる物だった。








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皐摩(プロフ) - 胸がギュンギュンしました… (2022年2月15日 19時) (レス) @page50 id: c69f5fedc2 (このIDを非表示/違反報告)
もっち - めっちゃ面白いです。 (2022年1月15日 15時) (レス) @page47 id: ea5533ef50 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵 - 目頭が熱盛(?) (2021年10月12日 20時) (レス) @page13 id: f5505c766c (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 莉亜さん» ご声援ありがとうございます!夏油ルート検討してみようと思います!! (2021年9月29日 2時) (レス) @page41 id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
- えっ好き() (2021年9月23日 22時) (レス) @page38 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ロゼ | 作成日時:2021年2月20日 21時

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