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思い返せば、五条と私が初めて出会ったのは
私がまだ中学生の頃、祖母から【御三家】について告げられた。
その柱の一つ、【五条家】
それがアイツを知ったきっかけだった。
祖母もまた私と同じ呪術師。
それまで呪術というものに何も関心がなかった私でも流石に名前は聞いたことがあった。
なんでも【六眼】と【無下限呪術】の二つを持ち合わせた少年がいるらしい。
普通の中学生だった私とはまるで違う。私の家系は特に呪術に優れている訳でもないし、大きな権力もない。
両親は非術師が故に、どちらかといえばごく普通の一般家庭だ。
普通の中学校に通って、みんなで給食を食べて、テストで赤点取って、担任に怒られて。でも、そんな日の放課後は友達がコーヒー牛乳を奢ってくれて慰めてくれたり。
'' 最強 '' で '' 最恐 ''
端的に言えば、最も強くて、最も恐ろしいもの。
何故か私は可哀想だと思ってしまった。
顔も名前も知らない君に勝手に同情してしまった。
東京都立呪術高等専門学校に入学が決まったのは、それからすぐのことだった。
両親には見えない '' 呪い '' が見える私にはぴったりの学校だ。突然変異なのだろうか、それとも特異体質なのか。
ただただ自分に疑問が残るだけだった。
中学の卒業式が迫った、そんなある日。
いつもの帰り道。
そこで出会った君は '' 孤独 '' だった。
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皐摩(プロフ) - 胸がギュンギュンしました… (2022年2月15日 19時) (レス) @page50 id: c69f5fedc2 (このIDを非表示/違反報告)
もっち - めっちゃ面白いです。 (2022年1月15日 15時) (レス) @page47 id: ea5533ef50 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶 恵 - 目頭が熱盛(?) (2021年10月12日 20時) (レス) @page13 id: f5505c766c (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ(プロフ) - 莉亜さん» ご声援ありがとうございます!夏油ルート検討してみようと思います!! (2021年9月29日 2時) (レス) @page41 id: a0125a0dc0 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - えっ好き() (2021年9月23日 22時) (レス) @page38 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ロゼ | 作成日時:2021年2月20日 21時