【呪術廻戦】好きな人から恋愛相談されています (ページ23)

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「あ、ソレ」

隣に歩いていた硝子が私の携帯にぶら下がっているソレに覗き込むように指差す。

『ああ、これ五条から貰ったんだけどさ。何回見てもほんとリアルだよねぇ、このナマコ』

ただの嫌がらせなのか、本当にプレゼントだったのか今だに分からないけれど。

「それ五条も持ってたよ」

『…え？マジ？』

「マジ」

あの五条が？

「嬉しい？」

『えっ！いや？別にぃ？』

「そう？顔赤くなってるよ」

『え！ウソっ！？』

「ウソ」

そう意地悪そうに笑った硝子を『からかうなー！』と小突き回す。

実際、少し嬉しくなってしまったのは事実だ。

『でも何でだろ。わざわざ自分のまで買う？こんなナマコ』

「さあね。あながちアンタがそういう対象なのかもよ？いいじゃん、ペアルックで」

ペアルック？

ペアルックってあの彼氏彼女がよくやるやつ？

『まてまて、そんな可愛いもんじゃないんだけど。しかもこれ例の彼女との水族館デートのお土産らしいからね？』

「あそっか。あんた諦めたんだったね。なーんだ、残念残念」

『…んもう、そうだよ！あいつはもうそんなんじゃないし、どうせただの嫌がらせだよ』

「ま、そういうことにしといてあげる」

その硝子の返答に頭がハテナになっている私はただただ彼女を見つめるだけだった。

硝子って一枚うわてな気がする。どんな状況でもすぐに判断して行動するし、ちょっと尊敬しちゃう。

『もういっそのこと硝子と付き合おうかな』

「却下」

泣くぞ。

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