オレンジ君の彼女３

あったかい ページ45

村「おいA、ブランケットかぶってどうした？」


A「今日さぶない？」


丸「今日はあったかい方やと思うけど。」


A「隆平くんは体温高いからやん。」


安「A、おでこかしてみ？」ﾋﾟﾄｯ


安「ちょっと熱あるんやない？」


丸「マジで!!」


安「はよ帰り。今日はもうええやろ。ひと通りリハしたし。」


丸「じゃあ僕送っていくわ。」


村「丸はアカン！リハできてない！って言いたいけど、今日はしゃーないな。ちゃんとゆっくり休めよ。」





A「ただいま〜」


丸「Aちゃん熱計ってみ？」


ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ


丸「37.4かぁ･･･微妙にあるなぁ。とりあえず、薬飲んで寝とき。僕必要なもん買ってくるから。」


A「そんなんええよ。寝たら治るし。」


丸「ええから、布団入って寝とき！」




どれくらい寝たかな？


気づくとキッチンから音がしてて、さっきよりは軽くなった体を起こして音の方に向かう。


丸「あれ？もう起きてきたん？」


A「どれくらい寝てた？」


丸「まだそんな寝てないで。1時間半くらいちゃう。どう、まだしんどい？」


A「ううん、さっきよりはだいぶん良くなった。」


丸「熱計ってみ？」


ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ


A「36.9やわ。大丈夫やな。」


丸「油断は禁物！今日はゆっくりしとき！今、粕汁作ってっしな。もうちょい待ってな。」


A「え！あの粕汁！亮ちゃんとしおちゃんが食べたあの粕汁！」



丸「はいどーそ。美味しく作れてたらええけど･･･」


隆平くんは、たぬき顔でこちらをじっと見つめてきた。


A「うわぁ〜めっちゃ美味しい！あったまる〜！」


丸「ほんまに、良かった〜！」


A「いつかのDVDみたいやな。ほんまたぬきや！」


丸「誰がたぬきやっ！」


隆平くんのおかげですっかり治って、次の日のリハではお前仮病やったんちゃうか？って信ちゃんに言われる始末･･･


また粕汁作ってもらおうっと！

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