オレンジ君の彼女３

エピソード0 ページ43

江戸時代。


お互い惹かれあった若い二人。


男は役人。


女は商人の娘。


ある時、娘の父親がこの人と結婚しろと娘に縁談を持ちかけます。


A「私には想いを寄せている人がおります。その方とは一緒になれません。」


それを聞いた父親は激怒し猛反対。


娘は家を飛び出し、想いを寄せる男の元へ。


A「丸山さま、もうあの家には帰りたくありません。帰ったらきっと早々に無理やり一緒にさせられてしまいます。かと言って、あなたと一緒にはさせてもらえない。私はどうしたらいいのでしょう。」


丸「Aさん、私はあなたと一緒にこれからも居たい。･･･駆け落ちしましょう。この街から出ましょう。」


そういうと二人は、着の身着のまま街を出ようとします。


しかし、運悪く父親が雇った男達に捕まりそうになります。


危機一髪のとこで逃れた二人は決断します。


丸「Aさん、この世で一緒になれないなら･･･来世で一緒になりましょう。」


A「私もそう思っておりました･･･」


二人はお互い離れないよう、腰にしっかりと縄を結びました。


大きな大きな川。


二人は手を繋ぎ･･･


橋の上から身を投じました。





今。


大「丸ちゃん眠たそうやな？」


丸「ん〜いつも変な夢見んねんなぁ。女の人と川に飛び込む夢やねん。それ見たあとなかなか寝れんくてさぁ。」


大「いつも見るん？」


丸「定期的に見るんよなぁ･･･」


安「ん？何か誰かもそんな話しとったで。」


A「おっはよう〜」


安「あっ。」

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