オレンジ君の彼女３

丸ちゃんの気持ち ページ34

A「お疲れ様でした〜」


丸「お疲れ様でした。お先です。Aちゃん、一緒に帰ろ！」


A「今日は満月ですねぇ〜」


丸「東京でも見れるやろか？」


A「仕事はよ終わったし、ちょっと出かけませんか？」


丸「ええけど、どこ行くん？」


A「月見に！」


丸「見れるとこある？」


A「とりあえずうち来て車取りに行こ。」


丸「車で出かけるん？」


A「この間いいとこ見つけたんですよ。」


1回Aちゃんちに寄って車に乗り込む。


日が落ちるまであと少し。


都内を抜けて少し走った小高い丘。


丸「なんでこんなとこ知ってんの？。」


A「時々、ひとりでドライブすんねん。ここ公園もあっていつか隆平くんと来たいなぁと思ってたん。」


丸「ひとりでドライブ?!危ないやんか!!そんなんしてるん知らんかったわ。」


A「まだまだ隆平くんが知らない私がいるんよ。んふふ。」


丸「んふふやないわ〜誰かに絡まれたりしたらどうすんのん。」


A「車で走ってるだけやから絡まれへんって。わぁ〜めっちゃ綺麗やで〜」


車の中から見えたお月さんはまん丸でおっきかった。


丸「すげ〜！」


A「でっかく見えるね〜」


僕はAちゃんの手を握って


丸「月が綺麗ですね。」


A「ほんまやね。」


丸「ちゃうやん。」


A「んふふ。隆平くんと一緒に見るからでしょう。」


丸「返し方知ってんねや。」


A「そりゃ彼氏が月好きやから、それくらいは知っとかんと。」


丸「ずっと一緒に月を見てくれますか？」


A「私もずっと一緒に月を見てたいです！」


丸「んふふ。」


A「んふふ。」


ハーベストムーンに照らされて、俺的にはプロポーズしたつもりやけど･･･


ま、ええか。

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