オレンジ君の彼女３

不安２ ページ28

心配やし、Aちゃんち来た。


丸「再検査、俺もついて行こか？」


A「･･････」


丸「Aちゃん？」


A「大丈夫、今度の休みに行こうと思ってるし、隆平くんはサタプラ前日やから大阪やし。」


丸「そっか･･･」


A「乳がん･･･やったらどうしよう･･･」


みんなの前では明るく振舞ってたAちゃんが今にも泣きそうな顔してボソッと言った。


丸「おいで。」


僕はAちゃんを抱きしめながら


丸「大丈夫、なんともないって。俺がついてるからな。」


僕も不安はあるけど、Aちゃんが不安がってんのに俺まで不安になってたらますます不安にさすだけ。


ここは安心させたらな。


背中を優しく撫でたら、僕の胸に顔を埋めて震えていた。






再検査の日。


A『行ってきたよ、再検査。』


丸「どうやったん？」


A『ん〜しこりがあって、良性か悪性か検体するって細胞取られた。』


丸「さ、さ、細胞？」


A「ちょっと切って、胸の細胞取ったん。1週間後結果聞きにまた行かなあかん･･･」


丸「痛そうやな･･･」


A「麻酔はちゃんとしたで、部分麻酔。」


丸「1週間後って、俺も病院ついてっていい？」


A「来ても一緒には聞けへんよ･･･」


まぁ家族でもないし、2人で行っても病院騒がすだけか･･･


丸「でも、心配やし車の中で待ってるからついてっていい？」






マネージャー運転の移動車で病院着いた。


A「ほな行ってくるわ。」


丸「うん、マネ頼むわ。」


ﾏﾈ「はい。」

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