オレンジ君の彼女３

ヒナちゃんの気持ち ページ26

A「これはこれは信ちゃん様、オリンピックお疲れ様でした！」


村「今？(笑)何回もおうてるやん。」


A「なかなかきっかけがつかめんくて(笑)」


村「何やそれ(笑)」


A「なんかお飲み飲もでも奢らせていただきます！」ｷﾘｯ


村「飲みもんだけかいな。もっとなんか高級なメシとか奢ってくれへんのかい！」


A「何言うてるん？私よりようさんもろてるクセに！そういうなんは信ちゃんが私にしてくれたらええやん。」


村「お前、ほんまに労う気ある？」


A「あるある！何がいい？アイスコーヒー？」


村「やっぱり飲みもんかい。そやな、アイスコーヒーお願いするわ。」


A「よっしゃー！任せとき！」



村「コケんなよ〜」


ｽﾞｺｯ


村「A！大丈夫か？」


A「イテテテテ･･･」


村「お前は〜言うてるしりからコケとるやないか･･･もうちょい落ち着いて行動せーよ。」


A「えらいすいません。」


昔はAが彼女やったら楽でええなと思った時もある。


俺のことわかってて、ほっといて欲しい時はほっといてくれるし、かまって欲しい時はかまってくれるし･･･


ほら普通の女やったらこっちがかまわなスネよるやん。


でも、いつしかそんな気持ちはどっかいって、ほっとかれへん感じの妹みたいな存在に落ち着いた。


まぁどんくさいやつやけど、女で丸のこと任せられるんてAくらいやし。


A「信ちゃん買ってきました〜アイスコーヒーとアイスコーヒーに合うシュークリーム！」


村「･･････」


A「あ･･･信ちゃん甘いもんあんまり好きやなかった･･･」


村「なんでも丸基準やん。でも、疲れてるし、せっかくやでもらおうかな。」


こいつにはこれからも甘いんやろうな。

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