25day. ページ26
貴方side
「い、命だけはっ……!」
『ばーか。そんなことしないし。』
Souならやりそうだなんて口が裂けても言えない。
『今度、僕と買い物に行くこと。』
「え、そんなのでいいの?」
『僕だって鬼じゃないし。』
「分かった!じゃあ、週末にでも行こう。」
『了解。ちょっと学校の用意してくるから待ってて。』
「ほーい。」
それにしても、Souに腕相撲で負けるなんてなぁ。
確かに高校生になってから身長も高くなったし、ちょっと男の人っぽくなったとは感じてたけどさ。
手、大きかったな。
もう小さい頃のSouとは違うんだよなあ。
『用意できたよ。行こ。』
「あ、うん!!」
『あ、そういえばun:cさんとのコラボどうだった?』
「もうすごくかっこよかった!!!いつも聴いてる声が隣から聞こえてくるから不思議で仕方なくてさ!!
でねっ、……」
私、un:cさんのことになると話止まらなくなっちゃう。
でもそんな話をSouは黙って聞いてくれるからついつい喋りすぎるんだよね。
『Aって本当にun:cさん好きだよね。』
「うん、大好き!!でも、憧れの方が大きいかも。」
『そっか。僕は?』
「えっ?」
『だから、僕のことは?』
「好きだよ?Souが幼なじみで本当に良かったと思ってるし、こうやってun:cさんとコラボをすることになったのも全部Souのおかげだから!!
大好きだよ。」
『あぁぁ、もう分かったからっ…!!!』
「Souってば顔真っ赤!!笑」
『もーほんとうるさいんだけどっ!!』
私、Souの幼なじみで良かった。
そう心から思うんだ。
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作者名:宗架 | 作成日時:2015年10月11日 23時