Dark&Smile (ページ10)

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夏休み明けの担任との面談で俺はすぐに先生に聞いた。

瑠姫「今の成績でも行ける東京の大学ってありますか？」

少なくとも俺は頭がいいわけではない。

めちゃくちゃバカというわけでもないが、中の下クラスの高校で中の下の成績だった。

幸いなことに俺の高校は私立だったため、推薦枠をたくさん持っていた。

担任「白岩くんは部活もやってるし、今のところ欠席もしていないから、このまま行けばこの大学くらいなら推薦もらえるんじゃないかな」

先生に教えてもらった大学はいわゆるFランだ。

それでも彼女と一緒にいられるならと思い、すぐに彼女に連絡して、俺も東京に行くと伝えた。

当然喜んでくれると思った。

でも彼女の反応は違った。

『瑠姫は夢ってある？』

瑠姫「東京の大学に行ってAと卒業しても一緒にいることだよ」

『じゃあそのあとは？

大学に行って、瑠姫は何を学びたいの？

学費も向こうでの生活費も、奨学金を使うとしてもお家の人の援助は絶対に必要だし、なんで東京に進学するか聞かれて彼女と一緒にいたいから東京行きますって言うつもり？』