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ワンルームの狭い部屋だったし、彼女の家までは決して近いわけではなかったけど、初めての一人暮らしやこれからはずっと彼女の側にいられるという保証ができてとてもうれしかった。
東京に引っ越してからは、居酒屋でバイトをしていた。
なるべく親に負担をかけたくなかったので、とにかく稼いでできるだけ生活費は自分で賄いたかった。
しかし、大学生活は想像以上にお金がかかった。
友達付き合いや彼女とのデートをする度にお金は消えていき、居酒屋のバイトの給料では正直ギリギリだった。
そんなとき、大学の先輩が歌舞伎町でホストのバイトをしていると聞いた。
最初は興味本位で聞いていたが、月収を聞いて驚愕した。
人にはよるものの、俺が必死に居酒屋で働く給料の何倍も稼げると聞いてやってみようかという気に変わりつつあった。
しかし、職業柄彼女の意見を聞いてからにしようと思った。
彼女も最初は驚いていたが、あまり水商売に詳しくなかったためか意外にもOKしてくれた。
今思えば、あまり深く考えていなかったのかもしれない。
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作者名:ゆ | 作成日時:2021年10月10日 22時