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村娘8 ページ10

鳥のさえずりで目が覚めると、時刻は6時であった。


『今日の10時…だよね』


4時間後には生まれてからずっと育ってきた村から離れるという実感のわかない話で、Aは困惑する。

頭を1回冷やすため、Aは外へ出た。



ーーー



レイヒル村は木造の家が数軒、井戸が1つで森に囲まれている小さな村。村人は総勢30人程と、かなり小規模である。
しかし、そのおかげか村人達の仲はとても良い。Aはそんな優しい村人達のことが大好きである。


『(挨拶して回りたいけど、流石にこの時間じゃ迷惑だよね)』


そう考えたAは毎日行っている山菜採りの場所、自分の畑、養殖場など、人が居なくても大丈夫な場所を先に回ることにした。



ーーー



いつもの山菜採りの場所に着くと、Aはその付近にある芝生の上に行き、ゴロンっと寝転んだ。


『気持ちいいー』


心地よい風がAの身体を包み込む。ここはAのサボり場であり、お気に入りの場所である。

このまま寝てしまいそうであったAであったが、流石にやばいと思い、自分の畑へと向かって行った。



ーーー



Aの畑では現在、人参を育てている。理由は簡単で、野生のうさぎを捕まえて飼うため。


『あーあ、うさぎ飼いたかったな〜』


今更そう思っても仕方ない。諦めてAは畑へ水やりをするため、井戸へ向かう。村を出る最後の畑の世話であり、次にいつ出来るか分からないので張り切った様子であった。



ーーー



井戸へ着くと、Aはいつものようにロープを引っ張り、水を組み始めた。ここの村にはポンプはなく、バケツの手動式である。


『(この動作もお城へ行ったら出来ないのかな…)』


名残惜しく感じつつバケツをあげると、バケツの中には水と、



カエルがいた



『…えっ?』


Aは大のカエル嫌いであった。

思わずカエルを見たことで思考が停止してしまい、動きも止まってしまう。その状態のAに向かって、カエルはぴょんっと飛びつきに来た。


『ちょっ、ヤダ!!』


カエルから逃げようと無意識に紐を離し、後退する。しかし、紐を離したことによる反動とカエルへの焦りでバランスを崩してしまった。


『(このままじゃ頭から地面にぶつかる…!)』


そう瞬時に考えるAであったが対処する術はなく、倒れるがままになった。

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作品ジャンル:恋愛
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リリルル(プロフ) - うるふさん» 作者人間じゃない説は草。いい小説だなんて嬉しいです(*´ω`*)応援コメ嬉しかったから更新奮発しときますね(ちょろい) (2020年2月8日 19時) (レス) id: 8f482cee5c (このIDを非表示/違反報告)
うるふ - なぬ?!何故こんなにいい小説ができるんだ……?!……は?!まさか…………貴様!!人間じゃないな?!(あ、ほんとすみません、こういうの一回やってみたかったんでs殴) (2020年2月8日 10時) (レス) id: b2f70beae4 (このIDを非表示/違反報告)
リリルル(プロフ) - 龍愛さん» 更新サボってました()コメントありがとうございます!ちょっと更新スピードあげますね。 (2019年11月23日 19時) (レス) id: 8f482cee5c (このIDを非表示/違反報告)
龍愛 - この続き待ってます! (2019年11月23日 17時) (レス) id: 91cfc48d61 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリルル | 作成日時:2019年8月8日 7時

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