メイド30 ページ32
『(王様だけでもすごいのに国の偉い人達と沢山お話しちゃった〜！)』
Aは位が高い人と話した事という事実が嬉しくなり、ウキウキしながらKCが持ってきた本を片付け始める。しかし、初めて来た場所の本の位置なんてわかる訳が無い。
『(こういう時は司書さんに……あっ)』
ここの図書館にも勿論司書は居る。しかし、人見知りであるAにとって、知らない人に話しかけるのはとてもハードルが高かった。
『(…自分で探そう)』
本の場所を探す時間より人に話しかける緊張を優先したAは本の場所を探す事にする。
すると、KCが持ってきた本はやはり重要本なのか10冊以上同じ本が置いてあり、目立つ所に置いてあったため10分ほどで見つけることが出来た。
『良かったー』
安心したAは丁寧に本を本棚の空白に入れていく。1冊、2冊と順調に入れていき、最後の本の場所を見る。すると、それはAの身長より高い位置にあった。
『(届くかな…？)』
試しに背伸びをして本を入れようとしたが、1番上の角部分が僅かに入るだけだった。自分の小ささに呆れ、Aは溜息をこぼす。
諦めて足場を取ってくるため伸ばす手を下ろそうとした時、Aの持っていた本は誰かの手により本棚に置かれた。
Sm「届かないなら足場用意しろよ」
後ろを振り向くと、そこには少し満足気な顔をしたスマイルが居た。Aは近くにスマイルが居る事へ無意識にドキッとする。
『あ…ありがとうございます』
Aはスマイルに対してお辞儀をすると、スマイルは「ん」とだけ返事をした。
『(また助けられちゃった…私も何か役に立てることをしなきゃ)』
少し考え込むA。何かないかと辺りを見渡すと、斜め奥の方にあるオススメコーナーの所に美味しいスイーツの本が置いてある事に気がついた。
『(そうだ、お菓子作ろう！)』
幸いな事にAは毎日親と一緒に料理をしており、お菓子作りの経験もある。そうと決めたAはスマイルに質問をした。
『つかぬ事をお聞きするのですが、スマイル様は好きなスイーツはありますか？』
Sm「スイーツか。…シュークリームとか好きだな。それがどうした？」
『いえなんでもありません！それでは、私はそろそろ専属メイドの仕事があるので戻ります』
Aは元気にそう言うと図書館から出ていった。きりやんから渡された本を忘れて_____
Sm「………」
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リリルル(プロフ) - うるふさん» 作者人間じゃない説は草。いい小説だなんて嬉しいです(*´ω`*)応援コメ嬉しかったから更新奮発しときますね(ちょろい) (2020年2月8日 19時) (
レス) id: 8f482cee5c (このIDを非表示/違反報告)
うるふ - なぬ？！何故こんなにいい小説ができるんだ……？！……は？！まさか…………貴様！！人間じゃないな？！（あ、ほんとすみません、こういうの一回やってみたかったんでs殴） (2020年2月8日 10時) (レス) id: b2f70beae4 (このIDを非表示/違反報告)
リリルル(プロフ) - 龍愛さん» 更新サボってました()コメントありがとうございます！ちょっと更新スピードあげますね。 (2019年11月23日 19時) (レス) id: 8f482cee5c (このIDを非表示/違反報告)
龍愛 - この続き待ってます！ (2019年11月23日 17時) (レス) id: 91cfc48d61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリルル | 作成日時：2019年8月8日 7時
