メイド24 ページ26
ひとしきり専属メイドは泣き終えると、我に返ったのか、すっと立ち上がった。
KC「もう大丈夫？」
メイド「だっ大丈夫です！見苦しい姿をお見せしてしまいました…」
KC「そんなことないよ。誰だって辛かった時は泣いちゃうよ。君はよく頑張ったよ」
そう言われた専属メイドはさっきの笑みとはずっと違う、とてもいい笑顔をしていた。
KC「…じゃあこの子をこれから保健室に連れていこうと思うんだけど、Aちゃんも来てくれる？」
『えっどうして名前…』
KC「スマイルから聞いてたから知ってるよ。…あっ、もしかして名前呼びダメ系だった？」
『いえ問題ありません！そして私も着いて行きます！』
Aは凄く良い幹部の人がスマイルの知り合いだった事が嬉しく、元気にそう答えた。
メイド「えっ保健室？？そんな、わざわざ行くような怪我はしていませんよ」
KC「でも女の子の体に怪我があったら大変だよ？それに保健の先生はけいただから安全は俺が保証する！」
メイド「でも…」
KCの提案を渋る専属メイド。すると、KCは専属メイドの手を取り、ぎゅっと握って専属メイドの目をじっと見る。
KC「君が専属メイドとして頑張ってる所はよく見てた。それなのに、今まで辛いことを気づいてあげられなくてごめんな」
KC「俺は元気で頑張ってる君が好きだ。これからは俺が君を守るから、怪我とか心の傷とか早く治して俺の所に来て欲しい。だから保健室…行ってくれる？」
メイド「！！！……はい、喜んで！」
目の前で行われる感動的な事に思わず目に涙をうかべるA。ここに来て良かったとしみじみと思いながら、メイドに付き添って保健室向かった。
ーーー
KC「ケイラー！」
医者「何、またKC怪我したの？」
KC「俺じゃねーよwこの子日常的に暴力されてたらしいから見てくれる？あとメンタル面も色々お願い。俺も付き添うよ」
医者「りょうかーい。まあ先に傷見ないとだから内面の事は後で呼ぶね」
そう医者はKCに言いながらひとつ手を叩く。パンっと音が響くと、カーテンの方から女性の看護師がやって来た。
医者「かほり、この子お願い」
看護師「はーい」
かほりと呼ばれる看護師は専属メイドを奥まで連れて行った。
KC「じゃあ俺らは退散するか」
『ですね』
AはKCと共に保健室から出た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リリルル(プロフ) - うるふさん» 作者人間じゃない説は草。いい小説だなんて嬉しいです(*´ω`*)応援コメ嬉しかったから更新奮発しときますね(ちょろい) (2020年2月8日 19時) (
レス) id: 8f482cee5c (このIDを非表示/違反報告)
うるふ - なぬ？！何故こんなにいい小説ができるんだ……？！……は？！まさか…………貴様！！人間じゃないな？！（あ、ほんとすみません、こういうの一回やってみたかったんでs殴） (2020年2月8日 10時) (レス) id: b2f70beae4 (このIDを非表示/違反報告)
リリルル(プロフ) - 龍愛さん» 更新サボってました()コメントありがとうございます！ちょっと更新スピードあげますね。 (2019年11月23日 19時) (レス) id: 8f482cee5c (このIDを非表示/違反報告)
龍愛 - この続き待ってます！ (2019年11月23日 17時) (レス) id: 91cfc48d61 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リリルル | 作成日時：2019年8月8日 7時
