4. ページ6
Aside
一「じゃーまずはどっちみたい??」
そう聞いてくる一郎くんの手には、
気になっていたけど見逃してしまった恋愛映画と、いかにもなホラー映画の2本が持たれていた。
「いっ一郎くん.......わっ私、こっちの恋愛映画見逃しちゃったから、こっちみたいな〜.....?」
怖いから。という理由はなんとなく恥ずかしかったので、恋愛映画の方をすすめる。
すると一郎君は
一「まだ昼だし、明るいうちに怖い方見とこーぜ?」
と提案してきた。
あぅ.....確かに明るいうちに観ちゃった方が怖さも少しは和らぐかな.........と思い、結局まずはホラー映画を観ることになってしまった。
せっかく一郎君が私と観たくて借りてきてくれたんだ。観ないという選択肢は私には無かった。
.........でもやっぱり、怖い。
一郎君は雰囲気を出すためか、カーテンを閉めて部屋を暗くした。
「いっ一郎くん.........」
少し声が震えてしまったが、薄暗い中で一郎君に手を伸ばせばすぐに掴んでくれた。
一「A、おいで?」
一郎君はそう言って私をソファーに座っている一郎君の足の上へと誘導した。
私がそこへ迷いなく座ると、一郎君は後ろからぎゅっっと抱きしめてくれた。
少しほっとして、それと同時にどきどきしながら
私達のお泊まりお家デートは、ホラー映画から始まった。
96人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか?素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2020年12月13日 0時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すーみ | 作成日時:2019年12月29日 11時