24話 ページ24
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side 小瀧
明日からいよいよドーム公演が始まる。
個室の居酒屋に集まった俺ら。
体調を崩したしげはもちろん禁酒。
その他のメンバーも今日は飲みすぎないようにしよう、と誓い、乾杯をした。
中間「んで？みんな気になってるAちゃんの話、聞いてもええかな？」
早速本題に、と切り出したのは淳太。
話すつもりはなかったけど、しげのAへの態度は正直見てて辛かったし、神ちゃんからも話を聞いてたから…。
俺がこの話をしてAが認めてもらえるのであれば。
小瀧「…俺が話した、ってAには言わんといてほしい」
桐山「わかった」
小瀧「それと、事務所にも言わんといて」
神山「それもわかったけど、何をか言うてくれんとわからんで？」
優しくそう言ってくれる神ちゃんを見つめる。
全員の視線が俺へと集まった。
俺は、大きく深呼吸をした。
小瀧「…俺とAは、友達の紹介で知り合ってん。デビューする前。俺らがまだJrの頃」
重岡「もともと…知り合いやったん？」
隣に座るしげがそう聞いてくるから、俺は小さく頷いた。
小瀧「最初はグループで遊ぶ仲やった。
一緒におって波長も合うし、しばらくして2人で遊ぶような仲にもなってん。」
付き合っていたことは伏せておこう。
それを言わないことは、Aとの約束だから。
小瀧「ノリもええしさ、楽しかってんほんまに。
やから俺も頻繁に誘って、放課後とかもしょっちゅう遊んでた」
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作者名：ひのりーる
| 作成日時：2020年7月26日 20時
