傍観者でいたかった【D.Gray-man】7

262.遊ぼう ページ12

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ロードは私の記憶を見ただけで
神田の気持ちに気づいたってこと？



それほどわかりやすかった、、、、？




ティキの場合は
私が好きになった




だけど




元々私はたぶん
恋愛に関しては鈍感




もしかして




私が気づいてなかっただけ、、、、？





『昔の神田は本当に、、、私のことが好きだったの、、、？』






神「今もそうだ」







えぇ、、、マジで、、、？！





全然わかんないんだけど
神田の感情とか






テ「悪い女だよなぁ〜A

自分のことを好きなやつに
破壊してって頼んだんだから」





『、、、、』








思い返せば




AKUMAになった私を
神田が破壊するのを躊躇う理由なんて
それしか思いつかないじゃないか






神田は




私に思いを告げることもなく




教団を出ていこうとしたとき
ルベリエ長官に殺されたとき
破壊してとお願いしたとき





一体どんなことを思っていたんだろう






私は神田のそんな気持ちにも気づかずに
苦しめて、、、






『私は、、、、っ』







周りなんか見えないで
ずっと自分の事しか考えてない




今も昔も




私は神田を傷つけてばかりだ







まさか




こんなことで
私の感情を揺さぶってくるなんて
思いもしなかった





テ「俺も傷ついたんだけど？

せっかくAKUMAにしてまで
そばにおいてたのに
勝手に死んでるし」





神「またこいつを選ぶ前に
俺が殺してやるよ」






この空間で



私を殺せば
それは私の精神が負けたということだ






私に




二人を殺せる、、、、？







いや








私はここから出ないといけないんだ






出て





隠してることを話すって
みんなと約束しているから





もう裏切ることだけは
したくないから







持っていた夢幻を
強く握りなおした





薄情かもしれない





でも




『ごめんね』





刃の長い夢幻を生かして
神田とティキを一思いに切った




血しぶきが散って
顔にかかる





生暖かい感覚に
心が冷たくなる





テ「遠慮ってもんがねぇの、、、？」





『夢の中だから
遠慮なんてしない』





本人なら
きっと私は殺すことなんてできないけど





夢の中だからって
何度も何度も言い聞かせて




『私は二人を傷つけた

責任は、、、取れないけど
私はどうせ長くないから

許してね』






命なんて差し出すほど
未来が残ってないんだよ







私は謝りながら
もう一度夢幻を振り下ろした









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