211.元帥 ページ6
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コ「寄生型ってことを気にしているのかい?
でもいくら寄生型が短命だからと言って
Aちゃんはまだ若いんだし、、、」
『私は、もってあと1〜2年だと思っています』
コ「!!
どうしてそんなにはっきりと言えるんだ?」
『最近、眠気がひどいんです
食事の量も減ってきてますし
基礎体力も落ちてる
時間の問題だと思ってます』
任務の後なんて眠気が特にひどい
神田やリナリー、アルマは
どんどん強くなって
力をつけていってるのに
私はどんどん弱くなってる気がする
まだ、倒れないだけ元気なんだろう
リーバー「医療班には診てもらってるのか?」
『診てもどうにもなりませんよ』
病気ではないんだ
これは寿命
いくら医療技術がすごくても
寿命には勝てない
『なので
元帥の話はお断りします』
コ「、、、分かった」
コムイ室長なら
私が早く死ぬかもってことくらい
考えがあったはずなんだけど、、、
寄生型2つ持ちなんて例がないから
仕方がないのかな?
『元帥の話を断ったのに図々しいんですけど
コムイ室長にお願いがあります』
帰ろうとしたけど
あることを思い出して立ち上がるのをやめた
コ「ん?なんだい?」
『今後、戦いは今まで以上に激化します
私もどうなるかわかりません
なので、コムイ室長にどうしても
守ってほしいことがあるんです
もし、神田やアルマが
バチカンに、ルベリエ長官に連れていかれそうになったら
全力で止めてください』
絶対とは言い切れないけど
教団がプラントのたまごを手に入れたとき
再生能力の高いふたりを
実験に使う可能性はある
そうなってしまったら
私がアジア支部でふたりを助けた意味がなくなる
リーバー「そんなことが
あり得るっていうのか?」
『もしもの話です
根拠はありませんし
そう思う理由も言えませんが、、、』
コ「、、、、、、わかった
そうなった場合は全力で守るよ」
『よろしくお願いします』
できる限り
私にできることはしておかないといけない
私が死んだ後に結局元通り、、、では
意味がないんだから
『では、私は失礼します』
ソファーから立って
部屋を出るときちらっと見たふたりの表情は
とても深刻なものだった
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作者名:ゆーな | 作成日時:2020年2月20日 15時