233.上陸 ページ28
.
江戸へ到着したところで
私はラビに起こされた
アニタさんたちには
リナリーからすでに説明してくれていたみたいで
ずっとむくれているアルマに申し訳ないなと思いつつ
上陸した
起きて船を離れるまで
チャオジーをどうしようか迷ったんだけど
江戸での戦いが終わった後でも
いいのかなと思って何も言わなかった
ティエドール元帥の持ってる
イノセンスのどれかって事はわかってるわけだし
ラ「アルマの奴、ずっと不機嫌だったさ〜」
『ここまで来てお留守番なわけだし
仕方ないよね、、、』
ちょめ助の案内で山道を進んでいく
途中でAKUMAに遭遇したけど
転生前と違って
みんなピンピンしてるから
何とかなった
リ「A、、、」
ずっと落ち込んでいるようだったリナリーが
遠慮がちに私の名前を呼んで
なんだろうと思っていると
唐突に頭を下げられた
リ「ごめんなさい!」
『えっと、、、どうしたの、、、?』
私、リナリーに謝られるようなこと
何かされた?
リ「船で叩いたこと
怒鳴ったことをずっと謝りたくて、、、」
あぁ、、、そんなことあったな、、、
体調崩したり、AKUMAと戦ったり
アルマが不機嫌になったりで
すっかり忘れてた
ずっと気にしてたから
元気なかったのか、、、
『リナリーはアレンくんが死んだかもって思って
気が動転してたんだもんね
それなのに無神経なことを言った私も悪かった
それに、みんなに隠し事をして
不安にさせてるって自覚もあるし
私こそごめんね』
先を知っているからこそ
私は動揺もせずにいられたけど
転生前の時には
アレンくんがティキにって知って
胸が苦しかった
だからリナリーの気持ちも
わかって寄り添わなきゃいけなかったのに
リ「Aはやっぱり優しいね」
私は全然、優しくなんかないのに
そう言って嬉しそうに笑うリナリーに
私も笑い返すことしかできなかった
もう間もなく江戸に到着するという時
ちょめ助が千年伯爵からの強い通信で
頭を抱えて苦しそうにうずくまった
ラ「しっかりしろさ、ちょめ助!!」
クロ「どうしたというであるか?」
驚くみんな
私は、わかってたから
いたって冷静だ
『千年伯爵からの通信ね
呼ばれてるんでしょう?』
リ「でもちょめ助は改造AKUMAだから」
『それだけ強い通信だってことだよ』
.
96人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「転生」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆーな | 作成日時:2020年2月20日 15時