226.まだ足りない? ページ21
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デッキに出て海を眺めた
言い過ぎた、、、つもりはないけど
言い方間違えたのかな、、、、
言葉の選択って難しい
あんな風に激怒させたのは
どう考えても自分が悪いんだろう
アルマ「A、、、大丈夫か?」
どうやら私を追って来たのか
アルマもデッキに出てきた
『うん、大丈夫
私は平気だよ』
私はどんなに罵倒されても
どんなに恨まれたって平気
それだけのことをしたんだから
アルマ「平気って顔してないけど?」
『平気だよ
私は大丈夫』
呪文のように
私はそう言い聞かせる
大丈夫
平気だって
そうしないと
心が壊れていく気がして
アルマ「泣きそうな顔してるし」
『あはは、、、』
泣いたって
叫んだって
私の罪が消えることはない
アルマ「今なら泣いても
いいんじゃないの?」
『アハハ、、、、』
泣く理由って何だろう
今回のリナリーとのこと?
それとも私のふがいなさ?
それとも転生前のこと?
理由がありすぎて
わからないな
『、、、、私って、、、薄情なのかな』
アルマ「仲間を助けなかったから?」
『アレンくんの成長のために
スーマンを助けなかった』
アルマ「でも、それはAが考えた結果でしょ?」
『、、、、、私、、知らないんだ
スーマンがどんな裏切りをしたのかも
いつ頃裏切ったのかも、、、何も知らない』
アルマ「だったらAは悪くない」
ううん、、、悪いよ
だって咎落ちになることも
それがいつかも知ってたんだから
アルマ「Aは悪くない」
アルマがやさしく頭をなでてくれた
『、、、やめて、、、』
今、そんなことされたら泣いちゃうじゃん
アルマ「ほらほら〜
泣いちゃいな〜〜〜」
『やめてょ、、、、』
アルマ「溜め込んだって良いことないんだからさ〜」
『、、、、、馬鹿だなぁ、アルマは、、、、』
私なりに色々考えてる
考えて
考えた結果が今だ
アルマを助けた
リナリーを一人にしないように
病まないようにって頑張った
それでも
まだ私は足りないのだろうか、、、
『ごめん、アルマ、、、、胸貸して、、、、』
アルマ「どうぞ」
泣いたって意味ないのに
一度あふれた涙は
なかなか止まらなかった
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作者名:ゆーな | 作成日時:2020年2月20日 15時