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五十一片 ページ12

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次に彼女の中に生まれたのは、又も初めての感情だった。

『“不安”です⋯───────でも、此処から出ては殺して貰えない。はぁ⋯悩ましいですね』

彼女は今、“葛藤”しているのだ。
彼の言いつけを守るのか、己の不安感を拭うのか。

『ですが、何を不安に思う事があるんでしょう⋯無惨さんが、死ぬ事なんて⋯』

“有り得ない”
その言葉を、彼女は言い切れなかった。

『⋯──────“真実”は、自分の目で確かめなくては』

ゆっくりと、襖を開ける。
彼女はあの日の様に、外へと飛び出したのだ。









ただ純粋に、“彼岸の花”を求めて。


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さやか - 期待しています。殺されることを。。ではなく、指輪だったら面白い急展開になりますね。 (2021年2月6日 21時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
さやか - 望む事がこわくても、あかねのためにこわれたものを大切にしてくれる無惨がすきです。お気に入りランキング10いです。 (2020年11月19日 21時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そら | 作成日時:2020年11月13日 2時

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