25話目 ページ25
誰もが天国だろうと言うが、私にとっては地獄化したお茶会が来るとは思いもしなかった……!
今目の前には、トップの2人、オスマン様と総統閣下が居るんですよ???淹れたてのお茶を緊張しながらティーカップに注ぎ、なんとか冷静を保てた私凄い。
gr「所で、マイ殿よ。なぜ、我々が君を採用したのかが気になるかね?」
すると、総統からその質問が来ることも予想外だった。
確かに、あの200人近くの応募者から私含め7人採用するなんて、誰もが驚くべき採用試験だったと今でも噂されている。
my「は、はい…。」
os「実は正直言って、試験に落ちた子達はマイちゃん達みたいな子が居らんくて、嘘ばかり見え見えやったんよ……。」
思い出したくもないような、溜息を吐かれたオスマン様は、紅茶を一口飲んで語る。
os side
メイド採用試験当日。いよいよ来たかと、腹を括りながら応募者の数がエグいくらい2日間、相手してきた。
まず、1日目はアンケートの50問中1問の中に、ショッピ君が考えた高得点を仕込んだ。
それは最後の50問には、わざと必須と書かせなかった、「自由にご記入下さい」の欄だ。
アンケートが終わったら、2日目に俺とトントンが面接官を担当するんやけど…。
このアンケート結果にもし、その自由に記入されたラブレターやら悪口、嘘に空欄があったとされた場合には、面接ナシでそいつを容赦なく落とす。
その結果、200中150人が落ちた。
喚いた奴は居た、正論をかますとそいつは涙して怖気つきながら去っていた。
残りの50人は、そんな俺を見て面接で嘘が付かなくなったやろうと思ったら、最も酷かった。
本人が記入したアンケートと本人の口から出た志望理由が一致しない奴はすぐ様、長く居る必要がないのでその場で失格や。
そんな中、俺が担当やった3人が合格した。ミネちゃん、ジェーンちゃん、そしてマイちゃんや。
マイちゃんの履歴書とアンケートと比較しながら、彼女の志望理由を聞いた。
入る際には、まず恋愛に興味がない事を真っ先に宣言した。そのことに驚いたんやけど、彼女の目的は、元々警察官を目指していたこと。
父1人の手で3人の子供を育ててくれた感謝の気持ちも備え、メイドを辞めることも考えてくれた計画性。
彼女は将来、ここで活かせたいというその有志に採用した。
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作者名:み〜と | 作成日時:2022年12月23日 19時