【d!】相手は慎重にしましょう【ci】 (ページ3)

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3話目ページ3

馬車が停まって、目の前には大きく美しい城に到着した。まるで童話に出てくるような城の美しさに魅了されてしまう。

門の前には、まだ出会っていない3人が荷物を詰まったトランクを持って待機していた。

黒髪が特徴な瓜二つの女性と緊張しているのか、やや機嫌斜めな顔をした女性がいた。

これで合格者が全員揃った。

中に案内されるメイド長と対面し、決められた2人部屋のクローゼットに、定番のメイド服が綺麗に用意された。

i「ま、マイさん。今日からよろしくね…！」

一番メイドに似合う彼女は、手をブンブンと握る挙動を見て、悪い人ではないと強く感じた。

7人のうち1人余る2人部屋を占領したのは、先程不機嫌だった女性だ。

双子は双子で同じ部屋、ミィさんとミネさんはまぁなんとかなるだろう…。

服を着替え終わると先輩達と対面し、お互い自己紹介して仕事について説明を受けた。

この後歓迎会が行われたが、流石にお酒はまだ早いので、豪華な紅茶を飲み交わしながら、ある人物が入ってきた。

ut「いやはや、これは可愛いお嬢さん方。ご機嫌どないですか？」

初めて登場する男は、この男からだ。