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蛸ノ足 ページ28

足とは思えない程の吸引力。その先端から口を開けて私たちを吸い込もうとしているのだ。

海には危険なものが存在していることを油断してはならないとと脳裏に警報が鳴った。

si「うわぁあああ!!」

tr「方向転換!方向転換!」

kr「今イナリさんが救援を呼びに行った。」

ユウ「しにーそのまま耐えて!」

si「吸い込まれるぅうう!!」


クラーケンとはいえ、再現度の高い恐ろしさ。どう攻略するかは、攻撃よりも逃げるかだ。私たち水着だし、しにーが狙われている状態なため逃げることを優先せねば。


pe「おい待って…。一本だけ誰か咥えてない!?」

ユウ「…え。」


8本足のある一本だけ、人の足がはみ出たまま咥えていたのを見て、息を呑んだ。

このままでは船ごと沈ませるわけにはいかない。

逃げないと…。






kr「……まだ生きてるぞ!」

tr「なにっ!?」

クロノアさんの聞いて、もう一度よく見てみるの、なんと足がバタバタと暴れていた。間に合えるかもしれない…。

pe「足が邪魔で船が動かない!」

tr「大砲発射!」

耳奥に響く発砲音。8本中の2本に当てることに成功した!その調子で私も攻撃に入りたいが、大砲を運ぶほどの力はないので、

ユウ「…先ずは、こいつで仕止める!!」

クロノアさんに教わったこの弓で、糸が軋む程の力一杯引く。呼吸を整えろ…。

足の先端は細いため狙いににくいが、

ユウ「集中…集中!」

一本の矢を飛ばす。当たった。

ユウ「もう一本…。」

si「ユウさん危ない!」

横からヌルヌルと攻めてくる足が一本こちらに伸びてきた。そこでしにがみくんが私を庇って捕まってしまった…。

ユウ/pe「「しにー/しにがみ!!」」

si「うわーん助けてぇ!」

pe「しにがみぃいいいいいいいい!!待ってろよしにがみ!待ってろよ、今助けるからな?待ってろしにがみ…待ってろよ(殴si「もういいから!?」本当に待ってろよ。」

ユウ「不味い…私が油断したせいで!」

ああ!ダメだダメだ!気持ちを切り替えなきゃだ。


今までのことを思い出せ。私は過去になんて言った?


立ち向かう勇気を得なきゃならないのに…動揺するな。迷うな。止まるな。考えろ!

ユウ「助けるって決めたんだ!」

足をバタつかせてる人だって必死に抜け出そうとしてるのは、諦めてないからだ。

だから私も、ここにいる仲間と船、wrwrdたちも、Aも、家族を!







腕に力が込み上げる。矢が一瞬光だした。

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み〜と(プロフ) - 黒猫飴さん» コメントありがとうございます。一気読みとはもう大変嬉しいです…。体調の方も気をつけながら更新頑張ります!! (2022年7月10日 19時) (レス) id: 5162af39c9 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫飴(プロフ) - 一気読みさせていただきました!!とても面白かったです、これからも更新頑張ってください!くれぐれも体調にはお気を付けて!! (2022年7月10日 18時) (レス) @page17 id: c8537bae2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:み〜と | 作成日時:2022年7月2日 15時

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