猫ノ目 ページ13
クロノアside
ノア子から貰った扇子の特訓で、体全体を使うユウくんは俺らの体力と違う。
そこでトラゾーと一緒に受けていた彼女の呼吸の乱れが見えていた。
ダミーで足をよく動かすよう、回数を重ねてはいるが彼女は何かが足りない気がした。
kr「(緊張…?いや、違うな。目の迷いがあるし、集中していないね。)」
tr「え、弓?」
kr「そうそう。次からは、ユウくんに弓道教えようと考えてる。」
tr「確かに最近のユウさんは、なんか考え事をしてた気がするわ。」
過去にユウくんが初めて相手に立ち向かった姿を見たとしにがみくんが言っていたのを思い出す。
si「凄く冷静でしたよ。ナイフを持って人質を取られた状態でも、相手を煽らずあえて焦らせました。
そこで僕はユウさんとアイコンタクトを取りながらトドメをさしました。いやー、なつかしいな…。」
kr「2回目の時もあったよね確か。」
si「あのアジトの集団でしたよね。僕たち丁度5人でなぜか襲いかかろうとしましたし。」
そこで初めて扇子を使い、特訓の成果を見せつけたユウくんの姿を見て驚いた。
そして、今…。
彼女の目つきが変わり始めようとしている。
指が赤くなろうが気にせず頑張っているユウくんの姿を見て、ふと思った。Aはどんな風に戦っていたのだろうか?
kr「…。」
俺はいつの間にか彼女の細い腰に手を当てていた。
本当は守りたいという気持ちをずっと隠していた。
ユウくんは僕のことを師匠として見てくれている。
でもなんでだろう?心臓あたりがズキズキするの…。
ユウ「…ん!?」
kr「…あ。」
俺はとんでもないことをしでかしちゃった。
ごめーん。
ユウ「クロノアさん…?」
顔が赤くなるユウくんをみて、心臓が鳴った。
俺はどんな顔をしてるんだろう…。
猫はカラスに一目惚れをしてしまったのだ。
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み〜と(プロフ) - 黒猫飴さん» コメントありがとうございます。一気読みとはもう大変嬉しいです…。体調の方も気をつけながら更新頑張ります!! (2022年7月10日 19時) (レス) id: 5162af39c9 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫飴(プロフ) - 一気読みさせていただきました!!とても面白かったです、これからも更新頑張ってください!くれぐれも体調にはお気を付けて!! (2022年7月10日 18時) (レス) @page17 id: c8537bae2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:み〜と | 作成日時:2022年7月2日 15時