空白 ページ37
…………………。
うそ…うそ………。
何で日記に私の名前が?
gr「だが、分かったことは一つ…二つ…可能性が見えてきた。」
os「それは…?」
gr「Aはどこかにいる。」
tn「はぁっ!?」
ht「待って待って、どういう…。」
gr「恐らくあの後だ……。この日記は元々Aの物だ。あの日の戦争で起きた時、Aはa国に向かっていったんや。」
ut「なんでなん…?」
gr「わざとだ。」
kn「…は?」
gr「日が経つと次のページが追加されてくる。Aはわざと俺に渡らせる為にa国に置いた。
ゾムたちに見つけさせ、シャオロンと大先生が港町に送らせたのも、シッマが廊下でユウくんたちに会えるのも書いていた。
だが不思議なのは、この本を読めるのは俺しかいない。
ユウくん。」
ユウ「…っ!?」
名前を呼ばれた…?私の名前を。
gr「この本を読んでみてほしい。出来るか?」
ユウ「は、はい!」
小さく分厚い本。これは正しく日記として扱う物だ。
恐る恐る1ページ目を捲ると…。
ユウ「……?」
空白だ。
次のページも空白。
次のページも次のページも…。
ユウ「なにもない…です。」
gr「…やはりか。」
os「やはりとはどういうことやグルッペン?」
gr「今朝、このように追加された話がある。
カラスは日記を手にした。
しかし、その日記は空白だった。
カラスはその日記と共に旅を続ける。
とこのように書いてあった。だから今彼女は、日記を手にして空白だと答えた。」
tn「じゃあなんで俺やオスマンは訳わからん文字が並んであるん?」
gr「分からない…。Aの狙いがいまいち分からん。」
em「…てことは今ここにいる彼女は。」
pe「ユウさん…。」
ガンッ!!と机に拳で叩く人物。
zm「……俺はまだ納得せんぞ。」
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作者名:み〜と | 作成日時:2022年6月13日 16時