86 ページ36
.
仕事終わり 、
残業で少し遅くなったから
コンビニで済まそうと
商品を眺める 。
その時だった 。
「 あれ ？Aちゃん？？ 」
肩を叩かれて振り向くと、
高校の時同じクラスで
廉と仲の良かった高橋くんがいた 。
「 高橋 、くん？ 」
高 「 そうだよ 〜！久しぶり 」
そう微笑む高橋くんも
仕事終わりなのかスーツ姿だった 。
流れで途中まで一緒に帰ることになって
弾む懐かしい高校の頃の話 。
高 「 そういえばAちゃん 、
廉と付き合ってたよね？？」
「 あ 、うん、一応ね 笑 」
廉と私が付き合っていたのは
ほんとに短かったから知ってる人は
あまりいなかったけど
廉と仲が良かった高橋くんは
もちろん知っていたらしい 。
高 「 ほんとに廉って馬鹿だよね〜
Aちゃん守るために違う女の子と
付き合うとか今思えば若いよね〜 (笑)」
「 ... え、どういうこと ？ 」
身に覚えのない話に思考回路が止まる 。
高 「 あれ？知らなかったの？
その女の子に私と付き合わなかったら
Aちゃんに何するかわからないよ
って言われて廉付き合っちゃったんだよね 」
「 ... 」
高 「 俺はもちろん止めたけどね ？
そんなの誰のためにもならないって 。
だけど廉はAちゃん守るために
そっちを選んだんだ 。
変なところで男らしいのが廉だから (笑)」
「 ... 」
初めて聞く事実 に頭が混乱するのと同時に
また胸が騒ぎ始める 。
高 「 ... 今更かもしれないけど
今からでも遅くないんじゃない ？ 」
高橋くんは昔からどこか不思議なところがあった 。
何も言わない私の心を読めるかのように
言葉を残す 。
「 ... っ 」
無意識に頬を濡らす涙 。
高 「 ねえ 、Aちゃん 。
今 、誰を思って泣いてる ？ 」
「 ... 」
高 「 きっとそれが答えじゃない ？ 」
ふわ〜っと微笑む高橋くん 。
きっと不思議な彼には私の心の中がバレている。
私の心の中は 、
気づかないうちに
廉 でいっぱいになっていた 。
だけど 、
私はこれ以上
紫耀を裏切ることはできない 。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3312人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瀬名(プロフ) - 泣ける (2019年10月29日 21時) (
レス) id: 8fcf45668b (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 更新待ってました！これからも頑張ってください！ (2018年10月6日 12時) (レス) id: 5b4a3ccd5d (このIDを非表示/違反報告)
ぴのやま(プロフ) - 結 苺 .さん» 更新されててめっちゃテンションあがりました！！ (2017年8月8日 4時) (レス) id: acbf7d5615 (このIDを非表示/違反報告)
結 苺 .(プロフ) - ぴのやまさん» そんな風に言ってもらえてほんとに嬉しいです！更新遅くなりますがこれからも見てください(>_<) (2017年8月8日 1時) (レス) id: b888993107 (このIDを非表示/違反報告)
ぴのやま(プロフ) - すごく泣けます！めっちゃいいお話です！！ぜひ更新待ってます！ (2017年7月18日 2時) (レス) id: acbf7d5615 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：結兎 . x他1人 | 作成日時：2016年4月30日 6時
