生死の狭間。01 ページ49
「はぁ……はぁ……」
結果的に振り下ろされた刀がエースの首をたたき切ることはなかった。海軍と共闘していたらしいクロコダイルがどうしてか処刑人二人をぶっとばしたのだ。数秒間に合わなかったAは肩で息をしながらクロコダイルを訳が分からないという風に見下ろす。クロコダイルは葉巻の煙をくゆらせて、フンと鼻を鳴らした。
「勘違いすんじゃねェぞ"白銀"。てめェのためにやった訳じゃねェ……俺は奴らの喜ぶ顔が見たくねェんだよ！！」
ぎろりとクロコダイルはカモメの男――センゴクを睨む。刹那その顔が宙を舞い、ごしゃりと地に落ちて砂になる。ぎょっとしたが自然系であるクロコダイルは何事もなかったかのように再生し、攻撃してきたらしいドフラミンゴと二、三言交わした後に戦闘を始めた。
「Aッ！」
「――え、ぎゃふっ！？」
ドフラミンゴとクロコダイルの戦闘に気を取られて迫りくる危険に気付けなかった。エースの焦った声ではっと俺は前を見たが遅すぎた。
処刑台にいたもう一人の白い短髪のおじいさん―と呼ぶには随分と若々しい―が、拳を振るってきた。避けるのが遅れた俺は見事にその拳を顔面で受け止め、地面にたたきつけられる。叩き付けられた腹部よりも、殴られた頬の方が痛い。ドラゴンの強靭な皮膚にダメージを与えるあのおじいさんはいったい何者だ、恐ろしい。
痛む頬を摩りながら、処刑台を見上げる。思い切り突き飛ばされたせいで一瞬にしてエースとの距離が開いてしまった。
「さっさと殺せ！手負いの龍だ！」
「追い打ちをかけろ！！」
苦い顔をしてよろよろと身体を起こし、周りに集まってきた海兵達に向かって炎を吐き出し蹴散らす。息をつく暇もない。けほと小さな咳をしながら、切りかかってきた海兵を太い腕で張り飛ばした。"切り札"はまだなのだろうか。たった四人でこの場を抑えるのは無理がありすぎる。視界の端で青雉にやられたルフィをマルコが救出していた。
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1(プロフ) - × ×さん» お読みいただきありがとうございます！ここからは展開がとても早くて、もうちょっとでラストです(*^^*) (2021年4月19日 20時) (
レス) id: d447c4ab55 (このIDを非表示/違反報告)
× ×(プロフ) - 二日遅れてしまいましたけど、読ませていただきました！ここから展開がどうなるのかワクワクドキドキです！ (2021年4月16日 10時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
1(プロフ) - × ×さん» コメントありがとうございます！とても励みになります(*^^*)本日更新致しましたのでぜひ読んでいただけると幸いです！ (2021年4月14日 19時) (レス) id: d447c4ab55 (このIDを非表示/違反報告)
× ×(プロフ) - とても面白いです！更新楽しみに待ってます-_-b (2021年4月13日 2時) (レス) id: 9bb4cee45f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：1 | 作成日時：2021年4月9日 0時
