Love or Lies (ページ6)

今日:10 hit、昨日:44 hit、合計:46,226 hit

6 ページ6

・

派手な嫌がらせはなかったものの、
たまに陰口が聞こえる。

だけどそんなの、どうでもよかったんだ。
ただ、廉くんが隣にいてくれたら。

廉「でな？ショウ、ってやつが来てんけど、漢字、なんてかくとおもう？」

『んー、普通なら翔けるの翔？』

廉「やっぱりそう思うよな、やけどな…紫に耀くって書くねん」

ノートの端っこをちぎって、
ちょっと…汚い字でその"紫耀くん"の漢字を書いた。

『珍しい名前だね。』

廉「やろ…笑、いつか会わせたるわ、イケメンやぁ！って驚くでぇ」

『じゃあ楽しみにしてるね。笑』

在り来りな日々が続いた。
ただ廉くんと過ごす日々で、
あ、あと黒髪ロングの△△ちゃんとも仲良くなって

私の毎日は想像以上に楽しかったんだ。

「ねぇ、何のつもり？」

『…………はぃ、…』

「廉くんはみんなのものって、知らない？」

『……………』

いつかは来るってわかってた。
だから離れるべきだってずっと思ってた

廉くんといた2ヶ月間は楽しかった。
だけど、もう離れなきゃ行けないって

「ねぇ、何黙ってんの？」

スリッパの色を見れば3年生の先輩だった。

『………すみません』

「すみませんじゃなくてぇ、もう近づかない、でしょ？」

後ろにバッドを持ってこちらを見てニヤニヤしてる人がいる。あぁ、あの人も廉くんが好きなんだね。

校則破りのその短いスカートも、薄い化粧も、
全部、廉くんに見てもらいたいんだよね

『…………わかりまし、た…』

「もう二度と近づかないでくれる？あんたみたいな陰キャ隣に置いておくと永瀬くんが勿体ない！笑ほんっと、小汚い。」

泣きそうだった、
後ろからバッドを持って歩いて近づいてきた。

あぁ、ここで終わる。

廉くん……助けに来て、
なんて最後のあがきだけして、私は目をギュッッと瞑って、自分の手をグーにして握って、足に力を入れた

？「おい、流石にやり過ぎ」

・